39歳CBアルビオルのビジャレアル退団が決定…EL初優勝に貢献した主将が“伝説”へ「この旅のすべてを大切にする」

2025年5月26日(月)17時21分 サッカーキング

ビジャレアルは25日、主将CBラウール・アルビオルの対談を発表 [写真]=Getty Images

 ビジャレアルは25日、主将CBラウール・アルビオルの今シーズン限りでの退団を発表した。

 6年間に渡って最終ラインを統率してきた“元帥”は、イエローサブマリンの伝説として記憶されることになる。1985年9月4日生まれのラウール・アルビオルは現在39歳。バレンシアのカンテラ出身で、2003年にトップチームデビューを果たすと、その後はヘタフェとレアル・マドリード、ナポリでプレー。とりわけ、主力として活躍したナポリではコッパ・イタリア優勝などに貢献した。また、2007年にデビューを飾ったスペイン代表でも通算58キャップを保持しており、ワールドカップを2度、EUROを2度経験している。
 
 そんな同選手がビジャレアルに加入したのは2019年夏。当時はパウ・トーレス(現:アストン・ヴィラ)が頭角を現し始めた頃で、期待のカンテラーノを支えながら最終ラインに君臨。翌シーズンには、クラブ史上初のヨーロッパリーグ優勝に大きく貢献しており、グダニスク(ポーランド)でのマンチェスター・ユナイテッドとの決勝戦では、フル出場かつPK戦7番目のキッカーとして成功を収めていた。さらに2021−22シーズンのチャンピオンズリーグでベスト4進出の快進撃を見せたチームにおいて12試合すべてでプレーしたほか、クラブ創設100周年を記念して実施されたファン投票による歴代ベストイレブンにも選出されている。

 今シーズンの公式戦出場数は『16』と控えに回る機会も多く、またビジャレアルでのラストマッチとなった25日のラ・リーガ最終節セビージャ戦では、ケガによりメンバー外となったアルビオル。それでも、背番号『3』にちなんで開始3分が経過すると、本拠地『デ・ラ・セラミカ』に集まったサポーターから拍手が送られ、直後に先制点を決めたFWジェレミ・ピノは同選手のユニフォームを掲げた。

 試合後、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場などを祝うセレモニーが行われ、そのなかで主役となったカピタンは「人生で最も美しいステージのひとつだよ」と前置きしつつ、「完璧な1日だ。偉大なクラブに別れを告げる素晴らしい方法であり、クラブは目標を達成することができた。僕はここに到着した日から、常に最高のパフォーマンスを発揮し、常に最高レベルを維持することを決意していた。その努力が、みんなの喜びにつながることを願ってね。実際は想像以上になるなんて。ヨーロッパリーグとチャンピオンズリーグの夜は、ほんとうに特別なものだった」と6年間を振り返った。

 さらに、別れの言葉を続けたアルビオルは「この街で、イタリアで受けたような愛情を見つけることができるか不安だった。僕は、人々が多くの愛情を与えてくれたナポリというクラブにいたから。だけど6年経った今、それは杞憂だったと感じている。みんなが愛し、評価してくれているのが伝わってくるんだ。ロイグ家、ビジャレアルに関わるすべての人々とその周囲からもね。この旅のすべてを大切にする。とくに、あの夜は永遠に魔法のような時間として残り続けるだろう」と思いを巡らせている。

 ビジャレアルでクラブ公式戦通算201試合に出場し、ヨーロッパリーグのタイトルを獲得したアルビオル。選手本人は、現役続行の意思を示しており、今夏の去就にも注目が集まっている。


【セレモニー】ビジャレアルに別れを告げるアルビオル

サッカーキング

「レアル」をもっと詳しく

「レアル」のニュース

「レアル」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ