大谷翔平のライブBPで球団職員が打席に立った理由「非常にいい関係にあるので…」 四球選ぶサプライズも
2025年5月26日(月)7時58分 スポーツ報知
ライブBPで登板したドジャース・大谷翔平投手(カメラ・安藤 宏太)
◆米大リーグ メッツ—ドジャース(25日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日午前8時10分開始予定)、敵地・メッツ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。約1年9か月ぶりの実戦登板となったライブBPでの投球を終えてスタメン入り。メッツは千賀滉大投手(32)が先発し、5試合ぶりの本塁打となる18号にも期待がかかる。
大谷は試合開始約4時間半前の現地時間午後2時30分にマウンドに上がると、ラッシング、金慧成らのべ5人と対戦して22球を投げ、安打性の当たりは1本のみで、2三振を奪って最速97マイル(約156キロ)をマークした。終始リラックスした表情を見せて、約1年9か月ぶりとなったマウンドを楽しんでいるようだった。
大谷が打者相手に投げるのは23年9月19日(同20日)の右肘手術後初めてで、最後の登板となった同年8月23日の本拠地・レッズ戦以来641日ぶり。17日(同18日)に右肘手術後最多となるブルペンで50球の投球練習を行い、21日(同22日)にはブルペンでスライダーも解禁し、準備を整えてきた。
この日は山本、メイ、ナックら投手陣、E・ヘルナンデス、ロハス、パヘスら野手陣も大谷の投球練習を見守った。打席に立ったのはこの日スタメンを外れた左打者のラッシングと金慧成の2人。右打席に入ったのは元マイナーリーガーの球団職員で現ゲームプランニング&コミュニケーションコーチのJT・ワトキンスコーチ(35)だった。ロバーツ監督はその理由を「右打者とは対戦したくなかったようだ。JTと(翔平)は非常にいい関係なので、JTが打席に立つことを申し出たのだ。翔平もよろこんでんで受け入れていた。私が見た限りでは、JTは三振1つと四球1つだったからJTの勝ちだ」と説明しながら笑っていた。指揮官の言葉通り、2打席で対戦してスプリットを振らされての空振り三振と、スライダー(スイーパー)を見送っての四球だった。