オリオールズ菅野智之、5勝目を目指し日本時間28日のカージナルズ戦に登板 元巨人マイコラスとの再会に「楽しみ」

2025年5月26日(月)3時11分 スポーツ報知

ブルペン投球する菅野(カメラ・一村順子通信員)

 オリオールズの菅野智之投手の次回登板が27日(日本時間28日)の本拠地でのカージナルズ戦に決まった。敵地でのレッドソックス戦の試合前に、マンソリーニ暫定監督が明かした。5勝目を目指し、中5日のマウンドに立つ。同試合は「ジャパン・ヘリテージ・ナイト」と名付けられ、球場で菅野自身と、歌い手のAdoのメッセージが流れ、琴演奏による国歌斉唱が予定されており、特別野球帽が限定数で配布される。菅野にとっては、巨人時代の2015年から3年間、ともに先発を支えたカ軍M・マイコラス投手との再会が叶う楽しみなカード。元同僚の前での快投を目指し、25日(同26日)は敵地フェンウェイ・パークのブルペンで、約30球のブルペン投球練習を行った。

 8年の歳月を越え、菅野が旧友と同じ舞台に立つ。今季11試合目の登板となるカージナルズ戦は、菅野が楽しみにしてきたカードだ。「最後に会ったのは、17年。その後は会う機会がなかったから。(会えるの)楽しみですね。お互いオジさんになって、会えるのもいいね」

 菅野が入団2年目の14年のオフ。メジャー通算4勝6敗のマイコラスが巨人に入団。3年間、チームメートになった。第一印象は「ちょっぴりわがままな外国人選手」。イメージが変わったのは、1年目の広島戦だ。「けん制とかクイックが全然出来なくて、バント攻めにあってイライラしていた」という助っ人が、イニング間のキャッチボールで故意にボールを落として拾って投げる反復練習を始めた。「それって、相手チームに”僕はバント処理が苦手です”って言っているようなもの。でも、プライドを捨ててまで、勝つ姿勢を持っている。そういうストイックなところを見て、この選手は伸びるだろうと思った。立派だな、すごいなと」

 マイコラスが日本の野球に適応していく姿を間近で見てきた。ツーシーム主体から、周囲の助言に耳を傾け、フォーシーム主体に切り替えた柔軟性。カットボールやクイックを習得する積極性。チームをプレーオフに導くべく”共闘”したマイコラスは単年契約の後、2年で再契約。日本で通算31勝13敗した後、メジャーに返り咲き、復帰1年目に最多勝を獲得した。

 「俺はメジャーリーグに戻るんだって言ってましたし、そう決めてからのトレーニングや練習に取り組む姿勢だとか、僕も勉強になる部分があったし、すごいなって感じてました。なんせ、ストイックな選手でした」

 入団しては去っていく幾多の外国人選手の中でも、マイコラスが菅野に残したインパクトは「ナンバーワン」。当時の巨人は球団の方針としてポスティング制度を容認していなかったが、「代理人を紹介してあげる。一緒に行こうぜ!」と、メジャー行きを熱心に誘われたことも、思い出だ。

 この日は、敵地フェンウェイ・パークのブルペンで約30球を投げ込んだ。マイコラスは第3戦28日(同29日)の先発予定。1日違いで投げ合いは実現しないが、将来、運命の糸が絡むかもしれない。”胸熱”な再会が待っている。

 

 

スポーツ報知

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