ドジャース・由伸 “忍者”なみのバント処理!指揮官も「見事だった」 3戦連続QSで6勝目、エースの証
2025年5月28日(水)1時30分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース7—2ガーディアンズ(2025年5月26日 クリーブランド)
スーパープレーで自らを救った。ドジャース・山本が、身体能力の高さを発揮したのは2—0の3回無死一、二塁だった。
「とりあえずアウト1つ取れるように頑張りました」
相手右打者のプッシュ気味のバントが、前進した一塁手フリーマンの左を抜けた。山本は全力ダッシュでゴロをつかみ、そのままヘッドスライディングする打者走者と競走。体勢を崩しながらも相手の動きを観察し、滑り込んだ左足首付近にタッチ。さらに抜群のボディーバランスで接触を避けながら体を1回転させ、すぐに他の走者の動きに視線を送った。結果的にこの回、1点は失ったがピンチの拡大を阻止。6回3安打2失点、7奪三振で6勝目を手にした。
「由伸のバント処理は見事だった。彼が(日本で)ゴールドグラブ賞を獲ったのは知っていた。運動能力の高い投手がマウンドにいるのは本当にありがたい」とフリーマンも絶賛したプレー。チームの連敗を止めた3試合連続クオリティースタートの投球に、デーブ・ロバーツ監督は「私たちのチームのMVPかもしれない。登板するたびに勝利のチャンスを与えてくれ、彼がエースだと自信を持って言える」と賛辞を惜しまなかった。
エリー湖近くに本拠を置く敵地はこの日、「ミッジ」という羽虫が大量発生。山本は「虫嫌いだなと思いました。“虫よけも効かない”って言われていたので我慢しました」と言いながら、全く気に留めることもなくチームを勝利に導いた。