岡田阪神マジック点灯 強さの裏にチームをけん引した「隠れキーマン」

2023年8月17日(木)17時30分 ココカラネクスト

今季から二塁にコンバートした中野は守備の貢献度も高い(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神は8月16日の広島戦(マツダスタジアム)に5−3と勝利し、いよいよ優勝への「マジック29」を点灯させた。

 試合前から、指揮官から選手への猛烈な「ムチ入れ」が注目となった。この日のオーダーには前日のプレーで攻守に精彩を欠いた三塁手、佐藤輝明を外し、小野寺暖外野手を一軍ではプロ初めてとなる三塁に起用した。打撃好調な小野寺を生かし、佐藤輝には今後を見据えて、猛省を促すなど、試合前から「勝負の鬼」としての顔をのぞかせると、試合が始まれば、主力がしっかり機能した。リードオフマンの近本光司は初回、相手先発、九里亜蓮のチェンジアップを右前に運び、21試合連続出塁を果たすと、2番・中野拓夢の打席で今季21個目の盗塁に成功。

【動画】阪神の1、2番が好調!5日のDeNA戦で近本光司が痛烈なタイムリーを放ったシーン

 1−1で迎えた2回の第2打席では二死一、三塁から今度は右翼線へ運び適時打をマークと勝ち越しに成功した。続く2番・中野にも適時打が飛び出し、この回一挙に4点を奪い、逆転に成功した。

 また今季チームの快進撃の象徴として、リードオフマンの近本が注目されることが多いが、2番打者、中野も十二分にチームを支えた。

 この日は近本、中野ともに3安打の猛打賞、ともに打点もあげ、チームの勝利に貢献した。中野は現在リーグ5位の打率(・304=16日現在)をキープ、高い出塁率も誇り、今季から二塁にコンバートとなったが、高い守備力でもしばしばチームを救っている。

 チャンスメイクもでき、ポイントゲッターの役目も果たせる他球団垂涎の「最強1、2番」がしっかり機能していることがチームの快進撃の大きなポイントとなっていることは間違いない。

 また、救援投手陣の奮闘も見逃せない。9回から登板した守護神左腕、岩崎優は強打者、坂倉将吾を一ゴロに打ち取ると、続くマット・デビッドソンを空振り三振、会沢翼を一ゴロに打ち取り無失点で抑え、今シーズン25セーブ目をマークした。これで20試合連続無失点も達成、本来の抑えであった湯浅京己を欠く中、キャリアを積み重ねたベテランの働きもチームを支えている。

 この日の勝利で広島とは再び8ゲーム差をつけた阪神。早ければ9月上旬にも歓喜のときを迎える。目指す「アレ」へとチーム一丸となって向かっていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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