「勝利につながる守備だった」サヨナラ勝ちで「M25」の阪神 大山悠輔の好守を球界OBが絶賛!四球連発の中日には苦言も

2023年8月23日(水)16時30分 ココカラネクスト

大山はサヨナラ打だけでなく、守備でも魅せた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 すでに優勝マジックを点灯させているセ・リーグ首位の阪神は8月22日に、京セラドーム大阪で中日と対戦した。2連戦の初戦のこのゲーム、阪神は延長10回の末、4番大山悠輔のサヨナラ安打により4-3で勝利している。これで阪神は3連勝、マジックは25となった。

【動画】大山が決めた!延長10回二死満塁の場面、4番の大山がサヨナラタイムリーを放った場面

 阪神は西勇輝、中日が涌井秀章と両ベテランの先発で始まったこの試合では、中日が2回に1点を先制すると、3回に阪神が追いつき、その後逆転、さらに両チームが得点を挙げるという展開に。7回を終え3-3の同点となった後は、それぞれランナーを出しながらも得点を奪えずに延長戦に突入。10回表の中日は2死満塁の好機を迎えるも、0点に終わると、その裏、今度は阪神が2死から満塁として、最後は大山がサヨナラ打を放ち、決着をつけた。

 終盤までシーソーゲームとなったこの試合、最後にバットで勝利を呼び込んだ大山はこの試合3安打、2四球で5度、出塁している。また2回表、中日の満塁の場面で村松開人の一・二塁間を抜けるかという当たりに飛びつき、大量失点を防ぐという守備でも活躍をみせた。

 大山の攻守での貢献については試合後、この日の勝利の最大の要因とする球界OBからの声も挙がっており、さらには、敗れた中日の戦いぶりにはシビアな見解も発せられている。

 現役時、阪急、オリックスで通算165勝を記録し、指導者としても阪神や日本ハムなどで投手コーチを務めた佐藤義則氏がYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を8月23日に更新し、このゲームのポイントを語った。

 佐藤氏は、この試合を振り返り、2回満塁の場面での大山の守備を絶賛している。「大山が飛びついて、セカンドでアウトを一つ取った。ここに尽きるんじゃないかな」と述べており、序盤での失点を1点にとどめたことで「ビッグイニングを防いだ。抜けていたら(点が)もっと入っているはずだから」と貢献度を強調。さらに「勝利につながる守備だった」と評した。

 一方で、敗れた中日には苦言も。このゲームで中日投手陣は敬遠以外の四球を7個記録しており、失点につながるケースも目立った。10回のサヨナラの場面でも2死走者なしから2つの四球でランナーを溜めている。

 動画ではこの日の中日の四球の多さにも話題が及んでおり、佐藤氏は10回裏、2四球が絡んで満塁になった場面には「一番タイミングが合っていた大山に回ってしまうという、負けのパターン」と指摘。

 加えて、要所でフォアボールを出していたことにも「バッターと対戦していない。ただ『ストライク入りません』という感じだから」と印象を語っており、「(下位チームが)強いところと戦う時はフォアボールを出していたら勝てない」と主張。「フォアボールもヒットと同じで、5個も6個も出していたらそれだけランナーを出してしまうことになる」と言葉を続けた。

 佐藤氏の語るように、阪神は大山の攻守のパフォーマンスが勝利を手繰り寄せている。また、試合自体は競った内容となったものの、やはり細かい部分で首位を独走する阪神と、開幕から低迷する中日との差が出たゲームとなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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