「中継ぎの頑張りの勝利」阪神に一矢報いた巨人 球界OBは救援陣や新人右腕を称賛「いいピッチャーだなと思った」

2023年8月28日(月)21時17分 ココカラネクスト

継投で阪神打線を抑えた巨人の原監督(写真)。佐藤氏は田中の好投を称えた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 8月27日、東京ドームでセ・リーグ首位の阪神と4位巨人が対戦し、4-2で巨人が勝利した。阪神は連勝が「6」で止まり、マジックも21で変わらず。巨人は今季最後となった本拠地での阪神戦で白星を飾り、意地をみせた。

 前日までの2試合で17失点を喫していた巨人、この日は先発のメンデスから早めの継投を試みる。0-2となった3回途中からは2人目としてルーキーの田中千晴がマウンドに登り、2回1/3をノーヒット、無失点でしのぐと、その後も小刻みに投手を繋ぎ、最後まで阪神打線の反撃を許さなかった。

【動画】27日の試合、8回に主砲、岡本和が伊藤将から勝ち越しの適時打を放った場面

 打線は6回に大城卓三、坂本勇人の本塁打で同点に追いつくと、8回には岡本和真丸佳浩の連続タイムリーで阪神先発の伊藤将司を終盤で攻略。試合をひっくり返し、投手陣の踏ん張りに応える形となった。

 6人の継投で阪神打線を2点に抑え、首位チームの連勝を止めた巨人。このゲームでは中継ぎ陣の投球を称える声が、球界関係者からも挙がっている。

 投手コーチとして、阪神、日本ハム、楽天、ソフトバンクでそれぞれリーグ優勝や日本一に貢献してきた佐藤義則氏が自身のYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』の中で、この日、救援マウンドに登った巨人リリーフ陣を勝利の要因に挙げた。

 佐藤氏は8月27日に更新した動画の中で、この日の試合展開について「いつもは崩れる中継ぎ陣が頑張っていた。最後は中川(皓太)が抑えて勝利した」と振り返っており、「今日の様に(中継ぎが)頑張ってくれれば、いいが勝負できる」「今日は中継ぎの頑張りの勝利じゃないかな」として、無失点で白星に貢献した巨人の5人のリリーフ投手を評している。

 また、この日両チームが与えた四球の内容にも触れている。巨人は3番手以降のバルドナード、高梨雄平、菊池大稀はそれぞれ1イニングずつを任され、四球は0と好リリーフをみせており、佐藤氏は「(救援投手5人で)2個しか出していない」と指摘。反対に阪神の伊藤は8回、2死ランナー無しからの連続四球が失点につながったことで「結果的には2個の四球が致命傷となったかな」と語っている。

 加えて、動画内で佐藤氏は巨人の2番手、田中に対し「いいピッチャーだなと思った」とコメント。投球内容について「真っすぐも良かったし、アウトローへもコントロール良く投げられていた」と印象を述べており、「カーブ、フォーク、真っすぐしか無いんだけども、左バッターのアウトコースへのストレートも凄い良かった」と続け、22歳のルーキーに賛辞を贈っていた。

 佐藤氏は他にも「原監督の早めの継投が功を奏した」と述べており、この日の序盤からの投手起用も勝因に挙げている。春先から試合終盤で相手に打ち込まれるケースが多かった今季の巨人。この日は、阪神のお株を奪うような継投策、リリーフ陣の好投により、本拠地で一矢報いる勝利を手にした。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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