巨人はやっぱり「育成<FA」なのか 繰り返される失敗にファンため息

2022年10月18日(火)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 「負の歴史」にまたも新たな1ページが加わってしまうのでしょうか。

 今季借金4の4位に沈んだ読売ジャイアンツが、2年ぶりにFA戦線に名乗りを挙げそうなのです。

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 在京スポーツ紙の記者は言います。

 「セ・パ両リーグとも、3位となった阪神・矢野監督、西武・辻監督も潔くユニホームを脱ぐ中で、Bクラスでも続投する原監督には熱心な巨人ファンからも厳しい声が寄せられています。これらをシャットアウトするにはとにかく来季勝つしかない。FA補強には果敢に乗り出すことになりそうです」

 現在、ターゲットとしてウワサに上がっているのは阪神・西勇輝や西武・森友哉外崎修汰といった面々。かつてほどではないにせよ、選手の間は今でも「巨人ブランド」は健在で、待遇面や単純な憧れといった部分も、交渉面では有利に働くと見られています。

 しかし、これらを苦々しく思うファンも多数います。

 G党歴30年を超えるネットメディアの関係者は、その心境を解説します。

 「巨人の選手はファンにとって『我が子』も同然です。縁があってドラフト入団したんだから、いいときも悪いときもジャイアンツ球場で成長を見守りつつ、『いつか一軍で活躍して欲しい』と期待している。しかし、FAで選手が加入すれば、表では『横一線のスタート』と言っても、実際は交渉時に『ポジション空けて待っているよ』と言うでしょうから、FA選手を優先的に使うわけです」

 そして、怒気をはらんでこう続けるのです。

 「そうなれば出場機会が限られ、たまに代打で凡退すれば、すぐに2軍に落とされる。それが厳しいプロの世界だと言いますが、ヨソの球団の選手は我慢して使ってもらえたりするじゃないですか。しかも、この10年で13人のFA選手が加入したけど、期待通りの活躍をしたのは丸佳浩一人だけですよ。あとはみんな下り坂。井納は戦力外になっちゃったじゃないですか」

 FA選手は争奪戦の末に入団するため、どうしても高年俸になりがち。すると、生え抜きで着実な結果を残している選手とはバランス面で狂いが生じ、結果的にチーム内の不満が高まり、空気が悪くなっていく−と証言するプロ野球OBもいます。

 それでも目先の勝利を狙うとすれば、即結果を残せるFA戦士は魅力的なもの。しかし入団と同時に、ファンの視線は人的補償でチームを去るのが誰になるのかに注がれ、心を痛めることになります。

 生え抜きの選手が必死にレギュラーをつかもうと切磋琢磨を繰り広げ、チームが面白くなれば、FA戦線に殴り込まなくても巨人ファンは納得するとも思うのですが−。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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