トーヨータイヤ装着のGRスープラが戴冠。ニュルブルクリンク耐久シリーズ第7戦で1-2達成
2024年10月23日(水)11時56分 AUTOSPORT web

トーヨータイヤの『PROXES』を装着したトヨタGRスープラGT4エボを走らせるTOYO TIRES with Ring Racingは10月19日、ドイツのニュルブルクリンクで開催されたNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ第7戦『NLS5』においてクラス優勝を飾り、SP10クラスのシリーズチャンピオンに輝いた。
自動車メーカーやタイヤメーカーが、とくにスポーツカーやスーパーカーの開発において重きを置くことから“聖地”とされている、“ノルドシュライフェ”ことニュルブルクリンク北コース。高低差300m、170以上のコーナーを有する全長約20kmの同レーストラックを舞台に開催されるNLSは、有名なニュルブルクリンク24時間レースに参戦するドライバーがコースの習熟や実戦テストなどを目的として出場する耐久レースシリーズだ。
日本のタイヤメーカーであるトーヨータイヤは、ニュルブルクリンクを知り尽くす地元のレーシングチーム、リング・レーシングとパートナーシップを結びTOYO TIRES with Ring RacingとしてこのNLSに参戦。GT4カテゴリーのSP10クラスで2台のトヨタGRスープラGT4エボを走らせた。
もみ殻シリカや植物由来オイル、再生ビードワイヤーなどのサステナブル素材が使用されたレーシングタイヤ『PROXES Slicks(プロクセス・スリックス・ニュルブルクリンクスペック)』が装着されたGRスープラは、4月6日に開催された2024年シーズン開幕戦でクラス優勝を飾ると、翌週の第3戦で早くも2勝目をマークする。
※写真はNLS3優勝時のもの
さらに6月22日に行われた第5戦『NLS3』で3勝目を飾ったアンドレアス・ギュルデン/ティム・サンドラー/マルク・ヘネリッチ組170号車は、今月19日に行われた第7戦でポールポジションを獲得。レースでも終始首位をキープする快走を見せ、そのままトップでチェッカーフラッグを受けた。これでシーズン4勝を達成した170号車のトリオは、来月の最終戦を待たずにSP10クラスのシリーズチャンピオン獲得を決めている。
またNLS5では、姉妹車の171号車(木下隆之/ミハエル・ティシュナー/ハイコ・テンゲス組)が中団から追い上げクラス2位となった。これによりTOYO TIRES with Ring RacingはNLS3以来となるワン・ツー・フィニッシュを達成している。
同チームのウヴェ・クリーン監督は、シーズン2度目となったワン・ツー・フィニッシュと170号車によるシリーズチャンピオン獲得の喜びを次のように語った。
「NLS5は、天候の移り変わりが多いタフなレースとなった。そのような状況のなか、チームとドライバーは最高の仕事をやり遂げてくれたと思う」
「最終戦を前にしてクラスチャンピオンを獲得できたのは、ひとえに完璧なタイヤを提供してくれたトーヨータイヤの多大なる努力の賜物だと感じている。この先もTOYO TIRES with Ring Racingとして、ともに多くの勝利を手にすることができると信じている」
戴冠を決めた170号車はシーズン5勝目を、木下組171号車は初優勝を目指すことになる最終戦『NLS6』は、“グリーンヘル”の異名を持つ聖地ニュルブルクリンクで11月16日(土)に開催される予定だ。
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