原巨人 「一軍切符」を手に入れられなかった「選手の名前」

2022年11月14日(月)10時50分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 巨人は13日、宮崎・サンマリンスタジアムでソフトバンクとの練習試合を行った。「4番・一塁」で先発出場した秋広が、3安打の猛打賞。V奪回を目指す来季に向け、明るい材料を提供する一方で課題が露呈した選手もいた。

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 この日の秋広は2回先頭の打席で左腕・大関から外角球を技ありの左前打とすると、2ー6の5回二死二塁の場面ではサブマリン・高橋礼の直球を捉え中前適時打をマーク。さらに高橋純から一塁強襲の右前打を放つなど広角に打ち分けた点も光った。実績のある投手からしっかり結果を残し、これには原監督もこの日の試合でソロ本塁打を含む2安打とアピールした増田陸とともに「秋広、陸ちゃんは春、1軍からスタートさせたいなというのを見せるよね。内容が良かった」と評価。来年2月から始まる春季キャンプで1軍スタートを示唆した。

 一方、厳しい目を向けられたのは投手陣だった。先発した直江は、初回に正木の犠飛で先制点を奪われると、2回は佐藤直に2ランを浴びるなど安定感を欠く投球で2回5安打3失点。2番手の赤星も2被弾、2回3失点と傷を広げた。試合を見守った原監督は「ブルペンのピッチングができたか否かというところはね。本人たちがどう考えるか」と課題を突き付けた。

 高卒4年目シーズンとなった直江は飛躍が期待されている選手の一人。今季は8月13日の広島戦でプロ初勝利を挙げた。9試合に登板して、1勝1敗、防御率3・38。厳しいコメントを発した一方で、打たれた直江とは、すぐに指揮官自らスタンドで「青空会談」に臨むなど、意識改革を求めた。

 また今季がルーキーイヤーで5勝を挙げた赤星は現在、モデルチェンジの真っ最中。秋季キャンプで久保巡回投手コーチからワインドアップ投法を勧められ、取り入れている。この日は試合で初めてワインドアップを試したが、慣れるにはもう少し時間が必要なようだ。

 2年連続V逸と低迷が続くチームにおいては原監督も「坂本、丸を抜くような選手が出てこないと」と若手にハッパをかけている。今オフは、ソフトバンクから松田、広島から長野と実績のあるベテラン獲得が話題を呼んでいるが、チームには世代交代の必要性も強くいわれている。残り短くなった秋季キャンプの間で、どれだけ、来季につながる明るい材料を発掘できるか。首脳陣も引き続き、目を光らせていく構えだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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