「練習させられるのは、僕だけなんですよ」「見返したかった」巨人・坂本勇人が高木豊氏YouTubeに出演 恩師・原辰徳前監督への思いを語る

2023年12月22日(金)6時30分 ココカラネクスト

遊撃手で首位打者を獲得したのはセ・リーグでは史上初の快挙だった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人・坂本勇人内野手が12月21日に配信された高木豊氏のYouTubeチャンネルにゲスト出演。第1回目の配信からその内容に大きく注目が集まっているが、2回目となった今回は「【巨人軍坂本誕生】勇人ってメンタル強くない?プロの世界で大切なのは〇〇!原監督ってどんな存在?1番嬉しかったタイトルは?巨人に入団した当時の話をしてもらった」と題された動画内で、プロ入り当時のことや恩師である原辰徳前監督について語っている。

【動画】勇人ってメンタル強くない?プロの世界で大切なのは〇〇!原監督ってどんな存在?1番嬉しかったタイトルは?巨人に入団した当時の話をしてもらった!

 2006年ドラフトの外れ1位で入団。新人合同自主トレ当時の思い出を「最初はファン的な感じで」と阿部慎之助氏(現一軍監督)、二岡智宏氏(現一軍ヘッドコーチ)などスター選手ぞろいだったこともあり、ファン目線で見ていたと明かした。

 一方、2007年の2年目からは一軍キャンプスタート。そして開幕戦を「8番・二塁」でスタメン出場を果たすと、その開幕戦で遊撃を守った二岡氏が右ふくらはぎに張りを訴えて途中交代。その試合で、遊撃に入るとその後も同ポジションを守り抜き、スター選手への道を歩んだのは知られている。

 怒涛の2年目シーズンを振り返り「疲れとかすら、あんまり分かってなかったですね」「試合に出ることに必死すぎて」とシーズンを乗り切るのに必死だったと坂本は振り返る。

 高木氏からときに嫌になることはなかったかと聞かれると、守備で送球エラーをしたときは気になったと明かした。打撃で結果が出なくとも気にしないが、現在でも「守備のエラーは気になる」とした。それでもイップスにはならなかったと現在にもつながるメンタル面の強さは若いときから持ち合わせていたようだ。

 また坂本といえば肉体を酷使する遊撃手というポジションを長きにわたって続けながら、史上2番目の年少記録となる31歳10か月という速さで2000本安打を達成、セ・リーグでは遊撃手として史上初の首位打者(2016年)を達成するなど数々の輝かしい成績を収めてきた。

 この肉体のタフさについて高木氏に問われると坂本はレギュラーで出始めの頃に影響を受けた選手の名前を挙げた。

 日本ハムからFAで2007シーズンからチームに合流した小笠原道大氏に関して「試合に対する準備がすごかったんですよ」とコメント。ガッツの愛称で知られた小笠原氏は2000本安打も達成。試合ではフルスイングを貫き、入念に体のケア含め準備に取り組むことも知られた。その様子を見て「こんなすごい人でもこんなに細かく、毎日試合があるのに(準備を)やっているのを見れたというのが大きかったですよね」とケアの重要性に早くから気が付けたことが大きかったとした。若い頃は飲酒する機会も多かったとした上で飲んだ後もしっかりケアを行っていたことが、プロ人生の寿命を伸ばしたとした。

 また今季限りで退任した原前監督への思いも明かした。

 坂本の才能を見出したとされる原前監督に関しては、1番の恩師にあたる存在とした。普段は優しかったが、ユニホームを着ると厳しくなり「2000本打とうがホームラン40発打とうが、調子悪くなったら『ちょっと来い!』と言って、練習させられるんですよ」、「僕だけなんですよ」と、キャリアを重ねても不振に陥ると打撃指導のために呼び出されたという。

 その点に関して「今思えば、めちゃくちゃありがたいことでしたね」と常に気にかけてくれた指揮官に感謝の気持ちを示した。一方でルーキーイヤーから成長を見守られてきたことで「ずっと子供扱いな感じだった。そこはやっぱり見返したかった」と負けじ魂にもつながったとした。結果として数々の金字塔を打ち立てることに。

 来季は本格的にサードに挑戦、肉体的な負担も減ることで打撃面では上積みが期待される。引き続き、V奪回に欠かせないピースではあることは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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