とろろ好きなら必見の回【家そば放浪記】第191束:いわて銀河プラザで買った、北舘製麺『八幡平やまいもそば』税込302円(1人前151円)

2023年11月21日(火)15時30分 ロケットニュース24

今回の蕎麦が『やまいもそば』なので、遠い昔、私が働いていたお蕎麦屋さんでの やまいも の使い方を簡単にご紹介してみようかと思う。

まずは、やまいもの皮をシャッシャと剥く。するとヌルヌルして持ちにくいが、目の細かい「おろし器」を使って頑張ってシュカシュカと擦る。

そして出来上がった純白の「とろろ」を、綺麗な水で少し薄める。そのままの粘度だと、コシが強すぎて使いにくいからだ。これポイント。

出来上がったとろろは、2通りの使い方がある。

まずは冷の「とろろ蕎麦」。小鉢にとろろをドロリと入れ、その上に「うずらの卵」と刻み海苔をふりかければ完成。冷のめんつゆを入れてめしあがれ。

続いては温のとろろそばだが、名称が変わって「山かけ蕎麦」となる。

温めた丼に蕎麦を入れ、アツアツのつゆを入れて麺リフトして整える。その上に正方形の海苔を浮かべ、とろろを乗せて、中央に卵黄。あとは、ちくわなり、青み(ほうれんそうなど)を添えれば完成だ。

それでは蕎麦のほうも語りましょうか──

デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし……

5分ゆでて……

はい完成。

して、そのお味は──

実は蕎麦を茹で上げ冷水にさらすとき「むむむ」と思った。悪い意味でのムムムであり、「これは家そばの感触だぞ……」と。

しかし、いざ食べてみたら……思ったよりも悪くない。

食感よし。とろろ感あり。非常よくまとまった蕎麦だなと。『八幡平やまいもそば』、その名に恥じぬとろろっぷりだぞ、と。

「家そば」か「外そば」かなら、まあ「外」かなと。かなりの “とろろ感” があるので家ではない。

ここまでのとろろ感があるなら、むしろ「追いとろろ」ではないけど、とろろ系の蕎麦にしてしまうのもアリかと思った。

むしろ、そうしたほうが「とろろ蕎麦専門店」みたいな感じで、この蕎麦も活きるのではないかと。

とろろまみれになりたい時に食べたい蕎麦。冷なら「とろろ蕎麦」、温なら「山かけ蕎麦」でどうぞ。

執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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