大分・別府 鶴見岳で火山性地震 今後の火山活動推移に注意を

2024年2月13日(火)23時0分 ウェザーニュース

2024/02/13 23:30 ウェザーニュース

大分県別府市にある火山 鶴見岳では、今日2月13日(火)夜に山体浅部を震源とする振幅の大きな火山性地震が発生しました。
噴煙等の表面現象や地殻変動には特段の変化はみられないものの、今後の火山活動の推移に注意するようにしてください。

火山活動の状況

鶴見岳では、今日2月13日(火)の20時52分と21時02分に、山体浅部を震源とする振幅の大きな火山性地震が発生しました。気象庁の速報解析では、震源の深さはごく浅く、地震の規模(マグニチュード)はそれぞれM1.6、M1.2と解析されています。この地震では震度1以上の体に感じる揺れは観測されていません。
なお、噴煙等の表面現象及び地殻変動には、特段の変化は認められていません。また、付近にある伽藍岳の火山活動には特段の変化はありません。
  
気象庁は、今後の火山情報等に注意するよう呼びかけています。火山活動の状況に変化があった場合には、随時お伝えします。

防災上の警戒事項等

鶴見岳の付近にある伽藍岳では、2022年7月に火山性地震が多発し、一時的に噴火警戒レベルが2に引き上げられていましたが、ほどなく噴火警戒レベルレベル1に引き下げられていました。
鶴見岳・伽藍岳では噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続しています。想定火口域内では、噴気、火山ガス等の噴出が見られますので、注意してください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配
慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規
制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

鶴見岳・伽藍岳(別府市・由布市)

鶴見岳では、2020年以降に山体付近の浅い所を震源とする地震が時々発生するなど、火山活動に若干の変化が認められています。過去には1949年と1974〜1975年にそれぞれ噴気活動が記録されていて、周囲に小噴石飛散がありました。
また、伽藍岳は別府市の西、由布市に火口をもつ火山で、日頃から噴気活動が活発です。過去には西暦771年・867年に噴火の記録があります。1995年に泥火山を生成し泥を噴出しましたが、気象庁では噴火としては扱っていません。

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