世界の気温、今後5年間で産業革命前より1・5度以上高くなる確率は86%…世界気象機関が報告書

2025年5月28日(水)13時2分 読売新聞

 【ジュネーブ=船越翔】世界気象機関(WMO)は28日、今後5年間で世界の年平均気温が産業革命前より1・5度以上高くなる確率は86%とする報告書を公表した。温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」は上昇幅を1・5度以内に抑える目標を掲げているが、2024年に初めて超えた。WMOは目標超過が常態化しないように温暖化対策の強化を呼びかけている。

 報告書では、英国の気象当局などのデータから25〜29年の5年間の気温を予測した。その結果、観測史上最も高かった24年の世界平均気温の記録を、少なくとも1回更新する確率は80%に上ると分析した。

 報告書は温暖化の進行に伴い、熱波や激しい降雨、干ばつなどの異常気象が頻発するとも指摘した。WMOのコー・バレット副事務局長は、「経済や生活、生態系への悪影響はますます強まる」と警告し、各国による対策の重要性を強調した。

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