教室に棺?驚きと興味で始まった高校生向けの特別授業とは。大手葬儀社・公益社が伝えたい「生と死」のメッセージ

2025年1月16日(木)11時0分 PR TIMES STORY

葬祭事業および葬祭関連事業、ライフエンディングサポート事業を展開し、全国トップ*の実績がある燦ホールディングスグループの㈱公益社が、高校生に命の尊さや人生の意義を伝える授業を行いました。

テーマは「生と死」。リアルなエピソードとユニークな体験を通じて、受験を控えた高校3年生たちに人生を見つめるきっかけを提供しました。最後に希望者全員が棺に入る体験をし、普段考えない命の重みを実感しました。

このストーリーでは、当社が兵庫県立夢野台高等学校において、2024年12月に行った授業について、教室での様子や授業に込めた想いについてお話いたします。

授業を前に・・・生徒一人ひとりに伝えたい思い

授業を担当したのは、葬儀業界で20年以上働いている公益社大阪本社セレモニーサービス部の堀口直樹。授業当日、堀口は教室に向かう途中で、一抹の不安を感じていました。これまで何度か高校で授業を行ってきたとはいえ、今回も生徒たちに自分の言葉がどこまで届くのか、自信が持てなかったのです。

「人生には多くの選択肢がある」というメッセージが、目の前の受験に向き合う高校生に響くだろうか—そんな思いが頭をよぎりました。

葬儀社が高校生に授業を行う意義は、"命の終わり"という日常では考える機会の少ないテーマを通して、「生きる」ことを見つめ直すきっかけを与えることにあります。葬儀は、人生の最後を見送る時間です。

その現場に日々向き合う堀口だからこそ、生徒たちに伝えられる言葉がありました。堀口は「自分の人生をどう生きるかを考える時間を届けたい」と、真摯な気持ちで教壇に立ちました。

どんな生徒が待っているのか、講義の内容がどう受け止められるのか…授業が始まると、そこには真剣な眼差しで話を聞く生徒たちがいました。

堀口は、彼らの姿に安堵し、こう思ったそうです。「命と向き合う仕事だからこそ、今を生きる大切さを、少しでも伝えたい」。その思いが、生徒一人ひとりへと真っ直ぐに届けられました。

教室に入ると目の前に棺。驚きと興味が掻き立てられる授業が始まった

授業が行われた教室には、一つの棺が置かれていました。入室してきた生徒たちはその光景を目にし、一様に驚いた表情を浮かべていました。

「教室に棺があるなんて思いもしませんでした。最初はびっくりしましたが、同時に興味も湧いてきました。」

棺を目の前にした生徒たちは、この特別な授業が始まる前から、好奇心を隠せない様子でした。

生きていることに感謝し、その「生」を充実させるためには何が大切なのか。仕事の意味についても考えながら授業は行われた

堀口は、これまで約1,000件の葬儀を担当してきた経験をもとに、高校生たちに以下のようなメッセージを伝えました。

人生は奇跡の連続

「皆さんは、自分が何歳で死ぬか想像したことがありますか?実は、今日生きていること自体が奇跡なんです。」

堀口は、幼い赤ちゃんや若い世代の人々を送り出す葬儀も多いことを語り、命の有限性を実感することの重要性を訴えました。

「令和4年のデータでは、交通事故で亡くなった方は年間3,540人。1日に約10人が亡くなっています。人生は当たり前ではなく、いつ終わるか分からないものです。だからこそ、今日生きていることに感謝しなければなりません。」

生を充実させるために大切なこと

堀口は、「生」を充実させるには感謝の心を持ち、自立することが大切だと話します。

「大人になるということは、年齢ではなく生き方を定めること。夢がある人はその夢に向かって頑張り、夢がない人はこれから見つければいい。人生には間違いなんてなく、やり直しはいくらでもできるんです。」

仕事とは何か

堀口は「仕事」の意味についても熱く語りました。

「仕事は、自分のためにするものです。生き方を定める志を達成するためのもの。世のため人のために働くこと、それが本来の仕事です。」

この言葉に生徒たちは真剣に耳を傾けていました。

「思ったよりも静かで、不思議な気持ちでした。」各々が命の重みについて考える、棺に入る体験は徐々に明るい雰囲気へ

授業の後半には、教室に用意された棺に実際に入る体験が行われました。

初めは緊張や戸惑いから誰も動こうとしませんでしたが、徐々にその場の雰囲気は明るいものに変わり、生徒たちはスマートフォンで写真や動画を撮り合いながら、笑顔を見せるようになりました。

気づけば、多くの生徒が順番に棺に入りました。

「思ったよりも静かで、不思議な気持ちでした。」

「入る前は怖いと思っていましたが、実際に入ると落ち着く感じがしました。」

「なんだか、さみしい気持ちになりました。」

この体験を通じて、彼らは棺という箱が持つ象徴的な意味を感じ取り、命の重みをより具体的に考える時間を過ごしました。

受験というプレッシャーの中にある子どもたちだからこそ、人生の道は無数にあることを知ってほしいという田畑先生の想い

今回の授業を企画した田畑北斗先生は、こう語ります。

「棺というただの箱ですが、生徒たちがその中に入ることで、死を他人事としてではなく自分事として考える機会になってほしいです。」

また、高校3年生という人生の大きな節目にいる生徒たちに向けて、こうメッセージを伝えました。

「彼らは今、受験というプレッシャーの中で視野が狭くなりがちですが、人生は長く、選択肢はたくさんあります。レールから外れたとしても道は無数にあるということを知ってほしい。人生の広がりを感じてほしいです。」

命の有限性に向き合うことは怖いことばかりではない。日常の尊さや将来への希望を生徒たちは感じていた

講義を終えた生徒たちは、それぞれに深い感想を抱きました。

「死について考えるのは怖かったけど、仕事の話を聞いて、夢がなくても自分のやり方で見つけられると思いました。」

「棺に入るという経験は貴重でした。本当に入ったときには感想なんて言えないから、今考えられてよかったです。」

生徒たちにとって、今回の授業は命の有限性を実感し、日常の尊さを感じるきっかけになったようです。

命について考えることで、一人でも多くの方に未来への希望や日常の価値を感じてほしいという私たちの想い

今回の特別授業は、生徒たちにとって「貴重な体験」となったようです。命の有限性を知ることで、未来への希望や日常の価値を考える、きっかけになったと思います。

「生きていることが奇跡だということ。この出会いも奇跡だということ。これから彼らがどのような人生を歩んでいくのか、この授業がその一歩になれば嬉しいです。」(堀口)

燦ホールディングスグループでは、サステナビリティへの取組みを企業としての重要な役割と捉えています。事業を通じた社会貢献活動も積極的に行っております。ライフエンディングサポートサービスを通じた豊かさの創出について、これからもお客様へ伝えていきたいと思います。

※2024年9月、東証プライム上場業専業葬儀社における、会館数および売上において

*㈱公益社とは

1932 年創業の公益社は、90年を超える歴史の中で信頼される企業としての組織基盤の整備に注力してまいりました。透明性の高い経営を目指し、2001年9月3日 東証1部上場を果たし、その後にはプライバシーマークの認証取得などを行い透明性の高い組織づくりを行っております。現在は、持株会社である燦ホールディングス株式会社(証券コード9628)の中核葬儀社として活躍しております。

https://www.koekisha.co.jp/

*燦ホールディングスグループとは

1932年に「株式会社公益社」として創業、2004年持株会社制への移行に伴い、燦ホールディングスに商号変更。グループには葬祭事業社である「㈱公益社」(持株会社制への移行時に会社分割により新設)、「㈱葬仙」、「㈱タルイ」と、葬祭サービスに必要な機能を提供する「エクセル・サポート・サービス㈱」、ライフエンディングサービスを提供する「ライフフォワード㈱」からなります。2024年10月には新たに「㈱きずなホールディングス」「㈱家族葬のファミーユ」「㈱花駒」「㈱備前屋」がグループに加わりました。

1994年に葬儀会社として初めて株式を上場(当時の大証新二部)。現在は、全国に約5,000社あるといわれる葬儀会社の中で数少ない東証プライム上場企業グループです。

私たちは、シニア世代とそのご家族の人生によりそい、ささえるライフエンディングパートナーです。

https://www.san-hd.co.jp/about/index.html


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