画像AI技術を活用した新たな「うつ病診断薬」の開発に着手
2025年5月7日(水)13時17分 PR TIMES
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/155998/5/155998-5-7e7932446cd07a5f4ca05b4ab380e3e7-960x502.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
株式会社総医研ホールディングス(本社:大阪府豊中市、代表取締役社長:角田真佐夫、以下「総医研」)、東京慈恵会医科大学(以下、「慈恵医大」)産学連携 疲労医学講座およびカーブジェン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島正和、以下「カーブジェン」)は、AI技術を活用した医療分野のイノベーションを加速させるため共同開発を開始しました。
2025年4月20日(日)放送TBS系列ドキュメンタリー番組『情熱大陸』にも出演(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000155998.html)された慈恵医大の近藤一博教授が発見し、総医研と近藤一博教授の共同設立会社である株式会社ウイルス医科学研究所が特許を取得している『うつ病のバイオマーカー:SITH-1抗体』の診断を自動化するAIシステムの開発に着手します。
厚生労働省よりプログラム医療機器(SaMD)の承認取得の実績を有するカーブジェンが独自開発した画像AI解析技術を応用することにより、迅速かつ正確な診断を可能にします。
今回活用される『うつ病のバイオマーカー:SITH-1抗体』は、メンデル遺伝を覆す新たな遺伝メカニズムの発見であり、うつ病になりやすい体質が遺伝する仕組みを世界で初めて解明された技術を応用したものです。
従来の問診による主観的評価に依存していたうつ病診断に対し、客観的なバイオマーカーを提供する可能性を持つ点で注目されています。このマーカーは、うつ病患者で高い陽性率を示し、その数値を測定することで、より正確な病態の把握および発症予測に利用できることが期待されています。既存の神経画像マーカーや遺伝子・エピジェネティクス系のバイオマーカーとは異なる新たなアプローチであり、AI技術と組み合わせることで、より迅速かつ精度の高い診断の実現に貢献することが期待されます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/155998/5/155998-5-7073c01d4d2654b8bb1c0a99ddc15842-736x598.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]図:MASコートスライドを利用した蛍光抗体(陽性検体)(出典:東京慈恵会医科大学 近藤一博教授提供)
共同開発の目的
本共同開発により、総医研グループの強みであるバイオマーカー技術に基づくエビデンス、カーブジェンの有する独自の画像AI解析技術を活かし、信頼性の高い診断を実現することを目的としています。総医研グループは慈恵医大とともに、特定のバイオマーカーを発見し、その診断法に関する特許を取得しています。この診断技術のさらなる自動化・高度化を目指すためには、AI技術の活用が不可欠となっています。うつ病は、世界的に深刻な社会課題となっており、早期診断・早期治療の重要性がますます高まっています。本共同開発によって、以下のような社会的・経済的な効果が期待されます。
- 医療コストの抑制:健康保険制度や国の医療費負担の軽減
- 企業への貢献:従業員の早期診断・早期治療を可能にし、離職率の低下や生産性向上を実現
- 経済的損失の最小化:メンタルヘルス問題に起因する社会的・経済的損失の低減
本共同開発を通じて、我々は、医療分野におけるAI技術の革新を推進し、より多くの人々に適切な診断・治療を届けることを目指します。
今後の展望
総医研グループは、グループにおける事業領域である「ヘルスケア・サービス」において、本共同開発における技術(以下、「本技術」)の活用を視野に入れ、さらなる事業展開を推進してまいります。具体的には、健康保険組合への予防・早期診断のサポートや、健康診断や福利厚生プログラムへの導入などが期待されます。また、カーブジェンが開発したクラウド画像解析プラットフォーム「CarbConnect(R)(https://carbgem.com/product/carbconnect/)」との将来的な連携も視野に入れています。これにより、利用者は大きな初期投資の負担なく、クラウドベースで本技術を活用することが可能になります。さらに、常に最新版のAI解析モデルが利用できるだけでなく、多言語対応やグローバル展開が容易になるため、本技術の国際的な普及も目指します。今後は、うつ病の診断支援を起点に、さらなる疾患領域への応用拡大も検討していきます。
我々は、今後もAI技術の活用を推進し、医療分野のさらなる発展と、人々の健康維持・向上に貢献してまいります。
■カーブジェン株式会社について
ライフサイエンス分野の課題解決に向け、最先端のバイオロジーとデジタル技術を融合し、標準化・自動化・効率化を推進しています。創薬研究から医療、食品・医薬品の品質管理まで、多様な現場で新たな価値を提供し、産官学連携を通じて未来を共創します。
詳細はhttps://carbgem.com/をご覧ください。
■総医研ホールディングスについて
株式会社総医研ホールディングスは、「医科学の研究成果を事業化し、人々の健康で安全な生活の実現に寄与する」ことを理念に掲げ、研究開発から製品化、事業化までを一貫して行うバイオベンチャー企業です。本社を大阪府豊中市に構え、東証グロース市場に上場(証券コード:2385)しています。
総医研は、健康食品・機能性食品の開発および販売、試験受託事業、健康経営支援サービスを提供し、企業や社会全体のウェルビーイング向上に貢献することを目指しています。また、抗疲労・エビデンス提供を通じて、健康長寿社会の実現に向けたソリューションを提供し続けています。
■ 会社概要
・ 代表者:角田 真佐夫
・ 所在地:大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスセンター 13階
・ URL:https://www.soiken.com/
■ 主な事業内容
・ 生体評価システム事業:健康食品・機能性食品の臨床試験およびデータ解析
・ ヘルスケアサポート事業:医師と患者をつなぐサービスの提供および健康管理の支援
・ 機能性素材開発事業:機能性素材の提供および開発
・ 健康補助食品事業:イミダペプチドを主要商品とした健康補助食品の開発および販売
・ 化粧品事業:スキンケア商品を中心とした化粧品の開発および販売