Face Records 福岡新店オープンと「昭和100年」イベントが盛況、昭和レコードの再熱と“2025年問題”を考える

2025年5月28日(水)12時18分 PR TIMES

— 世代を超えて広がるレコード人気と、高齢化が招く文化の危機 —

アナログレコード専門店「Face Records(フェイスレコード)」を展開するFTF(エフティエフ)株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:武井進一)は、4月24日にオープンした福岡の新店舗「Face Records TENJIN ONE FUKUOKA BLDG.(福岡天神 ワンビル店、以下 福岡店)」および、4月29日(昭和の日)に全国5店舗で開催した特別イベント『Face Recordsが探る「レコードと音楽文化の昭和100年」』のいずれも予想を上回る盛況となり、昭和レコードへの関心の高まりが明らかとなりました。一方で、価値に気付かれないまま大量のレコードが廃棄される可能性がある、アナログレコードの「2025年問題」についても課題として捉えています。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/54349/48/54349-48-08431ef0f3e4567b58ae339696451dbc-2025x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]        『レコードと音楽文化の昭和100年』DJイベントの様子
■若い世代が支える昭和レコ—ド人気、福岡店も好調

福岡店ではオープンから1か月間(4月24日〜5月23日)でレコードプレーヤーが91台販売され、1日あたり平均3.4台(在庫が欠品していた3日間を除いた平均値)、特に若い世代を中心に購入されています。これにより、レコードを楽しみたいというニーズが若年層にも広がりつつあることが明らかになりました。

また、昭和の音楽文化を象徴するアナログレコードの売れ行きが若い世代を中心に好調であり、昭和レコードの魅力が広く支持されています。

特に洋楽では、クイーン、シャーデー、スタイル・カウンシル、スティービー・ワンダー、ビートルズマイケル・ジャクソンマドンナなどが、ジャズでは、キース・ジャレット、ジョン・コルトレーン、スタン・ゲッツ、ビル・エバンス、マイルス・デイビスなどが人気を集めました。(五十音順)

邦楽では、YMO宇多田ヒカル、大滝詠一、坂本龍一、スピッツ、竹内まりや、中森明菜、中山美穂、はっぴいえんど、久石譲(スタジオジブリOST作品)、松任谷由実/荒井由実、山下達郎などが多く売れました。(五十音順)


■若い世代の関心の高まりと「昭和レコード」への再評価の背景

イベントや新店を通じ、音楽ファン層の広がりが明確になりました。
昭和世代が懐かしさから購入するだけでなく、レコード文化に親しみのなかった若年層も、昭和時代のアーティストや楽曲、アナログレコード特有の存在感や音楽を楽しむ体験に魅力を感じ、購入に至るケースが多く見られています。
アナログの良さが、デジタルネイティブ世代にとっても新たな魅力として受け入れられています。

■アナログレコードの「2025年問題」、文化が断絶するリスク

一方で、福岡店に来訪されたお客様から、「昔集めたレコードをもう聴かなくなった」「価値に気づかず捨ててしまった」という声も多く寄せられました。
特にレコードの生産量が多かった、1976〜1980年にレコードを購買していた中心層 - 団塊の世代(1947〜49年生)、新人類世代(1960年代生)、バブル世代(1965〜69年生) - の高齢化が進み、今年、団塊世代は完全に後期高齢者(75歳以上)へ移行、比較的若いバブル世代もこの数年で60代を迎えます。

【統計データ】昭和レコードが直面する危機
日本レコード協会によれば、レコードの国内生産は1976年に約2億枚(1億9,975万2,000枚)に達し、1980年には生産金額も約1,812億円というピークを記録しました。
この時代にレコードを購入し、音楽文化を支えていたのは、団塊の世代(1947〜49年生)や新人類世代(1960年代生)、バブル世代(1965〜69年生)など、現在の高齢層にあたる世代です。
つまり、アナログレコードの原体験を持ち、多くのレコードを今なお所有している中心層が、今まさに高齢者・後期高齢者の年齢にさしかかりつつあります。
具体的には、2025年には国内の高齢者(65歳以上)が全人口の約30%、後期高齢者(75歳以上)は約17%に達する見込みです(※総務省統計局「人口推計」2024年版)。
この人口構成の変化により、これまで大切に保管されてきた大量のレコードが、所有者の生活環境や健康状態の変化に伴って、家族や相続人の手に委ねられるケースが増えることが予測されます。
しかしながら、次世代の家族・親族にとっては、そのレコードの価値がわからず、「古くてかさばるモノ」として扱われ、保管や活用の意義を見出せないまま、廃棄されてしまうという事例を多くお聞きします。
また、インターネットを使い慣れていない方の場合、レコードの売却方法や適切な引き取り先を探すこと自体が困難である場合も多く、結果的に処分せざるを得ないという現実も存在しています。
こうした背景から、昭和の音楽文化である貴重なレコード資産が、一世代限りで失われてしまう危機が迫っています。
今こそ、レコードを単なる“物”ではなく、音楽文化の遺産として見直し、専門的な知見と敬意をもって次の世代へつなぐ対応が必要とされています。

■レコードは単なる「モノ」ではなく、音楽文化のバトン

Face Recordsでは、アナログレコードを単なる中古商品ではなく、音楽とその時代の記憶を次世代へつなぐ「文化のバトン」として位置づけています。
この文化を確実に未来へ引き継ぐためにも、レコードの価値を熟知した専門店による丁寧な買取サービスの活用が重要だと考えています。

■レコードで未来を繋ぐ、Face Recordsの取り組み

Face Recordsは1994年に創業した中古盤中心のアナログレコード専門店です。
Face Recordsを運営するFTF株式会社は、「MUSIC GO ROUND 音楽は巡る」をコーポレートメッセージに掲げ、音楽カルチャーの未来への継承に取り組んでいます。
また、廃棄レコードゼロを目指し、知識豊富なスタッフによる丁寧な査定で、レコードの再流通を支援する買取サービスを展開しています。

■ 会社概要
会社名:FTF(エフティエフ)株式会社
所在地:東京都渋谷区松濤1-4-9-101
代表者:代表取締役 武井 進一
事業内容:
・中古レコード‧CD‧書籍‧オーディオの売買        
・アナログレコード専門店「Face Records」の各店舗‧自社ECサイトの運営
・買い取り専門サイト「Ecostore Records(エコストアレコード)」の管理運営
・ファッション衣料その他関連商品の輸入‧製造‧販売
公式HP:https://ftfinc.co.jp/
Face Records オンライン・実店舗・各販売チャネルまとめ:https://linktr.ee/facerecords_pr

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