橋下徹氏 コメの輸入拡大に言及し「自動車がなんで強いかというと関税ゼロ...世界と戦って強くなった」
2025年5月18日(日)11時59分 スポーツニッポン
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が18日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。コメ価格が高止まりしていることについて言及した。
農林水産省が12日に発表した全国のスーパーで4月28日〜5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円。過去最高値だった前週より19円安く、18週ぶりに値下がりに転じたが、前年同期と比べなお2倍の高水準となっている。
政府は備蓄米の放出しているが、価格は小幅な下げにとどまっている。農水省が4月30日にまとめた2度目の流通先調査によると、政府が3月に放出を決めた備蓄米約21万トンのうち、4月13日までにスーパーなどの小売店に届いたのは、わずか1・4%の3018トンだった。
また、農水省が、放出した政府備蓄米の流通段階での経費と利益の分析した結果、卸売業者は60キロ当たりで経費と利益を合わせて7593円を上乗せしており、2022年産調査と比べて最大3・4倍となった。
橋下氏は「自民党がこれまでやってきた農水政策の中で農業というものは発展してきたのか。僕は衰退していってると思っている。高齢化をして若い人たちが入ってこない。産業化にもなっていない。個別農家の人たちの家内制手工業みたいな形になっていて全く産業化になっていない、一部は頑張ってますけれども」と自民党の農政に疑問を呈した。
そのうえで「これ本当に農家さん、農業を国のために強くするというのであれば、僕は外国とも戦っていかなければいけない。見てください、自動車がなんで日本がこんなに強いかというと関税ゼロですよ。1970年から60年後半のところで関税ゼロにして、日本の工業は世界と戦って強くなった」とし、「先週に番組に来た石破さんは“(コメの)輸出を増やしていく”と。これは日本の中である程度、量を確保しながら余剰分はどんどん輸出していく。この体制を築けば、いざと言う時に足りなくなるということはないわけです。こういうことをやろうと思ったら、今の高齢化した個別の農家ではなく、若い人たちがどんどん入ってきて産業化した、福利厚生も充実したコメの農家さんにしようと思えば、今みたいにコメを一粒たりとも(国内に)入れるな、守る守るというやり方を変えないといけない」と自身の考えを述べた。