北朝鮮、トランプ政権「ゴールデン・ドーム」計画に反発
2025年5月27日(火)20時53分 デイリーNKジャパン
北朝鮮外務省の米国研究所は26日、米トランプ政権が明らかにした宇宙基盤のミサイル防衛「ゴールデンドーム」を非難する備忘録を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
備忘録は、トランプ氏が20日に発表した「ゴールデンドーム」構想に対して、「誰それの『威嚇』に備えるための『防備策』ではなく、米国の一極支配戦略を宇宙基盤軍事インフラの先制的構築によって裏付ける宇宙核戦争シナリオである」と指摘した。
また、「自分らの覇権志向的な宇宙軍備増強策動を正当化し、『本土防衛』の看板の裏で宇宙軍事化を加速的に完成することで全方位的領域で軍事的優位を先制的に占有し、それに基づいて敵国に対する軍事的攻撃を意のままに開始しようとするのがまさに米国が追求する軍事戦略的目標であり、現米政府が最優先視している『ゴールデン・ドーム』計画の基本目的である」と強調した。
つづけて、「米国が日本、韓国との統合ミサイル防衛システムの構築を持続的に企図している」としながら、「その裏には、追随諸国との統合ミサイル防衛システムの構築を通じて米国に対する追随諸国の軍事的隷属を一層深化させ、地域諸国に反対する攻撃行動が開始される場合、追随諸国武力を米軍の軍事作戦に容易に利用しようとする企図が潜んでいる」と主張した。
そのうえで、「米国の露骨になっている宇宙軍事化策動によって刻一刻不確実になっている全地球的安全環境は現在はもちろん、未来の挑戦までも確固と制圧することのできる独歩的な力の対称によってのみ国家と地域の安全を信頼性あるものに保証することができるということを実証している」と強調した。