「果たして一つのチームとなれるのか」最強ジャパンに立ちはだかる大きな「壁」とは

2023年2月2日(木)11時55分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向け、侍ジャパンで注目となっていたメジャーリーガーの早期合流に暗雲が漂っている。

 17日から始まる宮崎合宿に向けては大会主催者から求められていた保険の支払い準備は整ったことが判明。

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 すでにパドレス・ダルビッシュ有投手(36)は宮崎合宿から参加することを表明しているが、エンゼルス・大谷翔平投手(28)、カブス・鈴木誠也外野手(28)、カージナルス・ラーズ・ヌートバー外野手(25)、レッドソックス・吉田正尚外野手(29)ら、メジャーリーガーは今月末から開催される壮行試合4試合に出場できず、試合出場は最速で3月6日の阪神との強化試合からとなる見込み。このことを受け、ダルビッシュ以外のメジャー組は実戦機会を得るため、メジャーのオープン戦を経て、2月下旬〜3月上旬合流が有力視されている。

 この流れを受けて、球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は29日までに更新した自身の動画でメジャー組の早期合流問題について言及。

 大谷や鈴木らの合流時期について高木氏は、「宮崎キャンプを打ち上げて、強化試合くらいから合流するんじゃないかなと思う」と予想した上で懸案事項としては「(選手の)力量は分かっているけど、チームだからさ」とコンビネーションの問題で不具合が生じないかと危惧する。

 特に外野手ポジションは右翼を鈴木、中堅をヌートバー、左翼を吉田が守ると見られている。合流が遅れることで、それぞれの守備範囲の確認など細かい点でケアが必要になると指摘する。

 また急ごしらえのチームとなることで「チームが一つになれない可能性もある」と言及。即席のチームで勝ち上がるのはなかなか難しいとした上で、いかに「チームの和」を形成し、機運を高めていくのかが大事なポイントになると語った。

 かつて世界一に輝いた第2回大会では合宿期間中にナイン主催で決起集会を開き、士気を高めたことも知られている。今回の侍ジャパン、各選手の実力は折り紙つきともいわれるが、今後もチームの根幹をなすメジャーリーガーの合流時期をめぐっては様々な意見が飛び交いそうだ。 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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