注目の巨人1、2番打者構想 高木豊氏が2番候補として「選択肢があるのかな」と推す打者の名前

2024年2月28日(水)12時56分 ココカラネクスト

高木豊氏

 V奪回を目指す巨人で1、2番打者争いが注目されている。ここまでの実戦では「1番・松原」「2番・オコエ」のオーダーを試してきたが、2月27日に行われた日本ハムとの練習試合(沖縄・那覇)では1番に好調なドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔(日立製作所・24)を入れ、「1番・佐々木」「2番・オコエ」としてきた。

【巨人構想】『巨人と阪神の差は”走塁”にある』阿部監督が掲げる”機動力野球”を見て高木豊が感じた事とは︎ルーキー佐々木や外国人選手の起用法についても語る

 実際に試合ではこの2人が起点となって得点を重ねた。2点リードの4回二死一塁の打席で佐々木は相手先発・金村尚真のフォークをうまく拾い、左翼線に運ぶ適時二塁打をマークすると、続くオコエは金村の直球を捉え左翼席に豪快なアーチをかける。18日のサムスンとの練習試合に続く”2号”で定位置獲りに猛アピールしている。

 この様子が「DRAMATIC BASEBALL 2024」のX(旧Twitter)で公開されるとファンの間からも「開幕スタメンいける!」「巨人の貴重な右バッター、頼む!」などシーズンに向けて期待の声が上がった。

 注目の巨人の打順については球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は2月27日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人構想】『巨人と阪神の差は”走塁”にある』阿部監督が掲げる”機動力野球”を見て高木豊が感じた事とは!?ルーキー佐々木や外国人選手の起用法についても語る!!」と題した動画を更新。巨人の今季チーム構想を独自の視点で占っている。

 巨人の沖縄・春季キャンプも視察した高木氏は今季の巨人オーダー、注目の2番打者に関しては「左バッター出身の監督って右を(2番に)置きたがる」とコメント。理由としてはランナー一塁のケースで、引っ張らせないような配球を相手バッテリーが行う中で、逆方向に押っつければいい右打者は比較的打ちやすいと解説。走者の様子も見やすいとした。

 2番打者には小技が得意な打者を置くイメージもあるが、指揮官がより長打力があるバッターを求めていることで、「オコエという選択肢があるのかな」とコメント。かねてから今季のオコエを評価していた高木氏は続けて、「オコエの足も素晴らしいから、オコエがハマってくれるといいなという希望的観測だよね」と以前も実戦の場面でオコエの走塁のスピード感を認めていたとあって、起用を推す場面もあった。

 さらに同氏は「オコエは変わったよ」と打撃の具体的な変化を指摘。「(インパクトの瞬間に)腕が伸びるのが早かったんだけど、できるだけ最後まで最後まで内から出しといて伸びるようになってるから。手さばきが上手になっている。生き生きしていた」と打席での対応力も上がっているとした。

 チームでは右打者が少ないということもあり、バランスを考えても、オコエやプロ2年目を迎える萩尾匡也などの右打者の名前を挙げながら「(2番に)はまってくれるといい」として、そうなると打順は組みやすくなるという見解を示した。

 オコエといえば現役ドラフトから加入した昨季は「1番・左翼」で開幕スタメンを勝ち取りながら、出場41試合に終わった。シーズン通してのパフォーマンス、コンディション維持が課題とされる中、ここまで順調に調整を重ねてきている。

 今春のキャンプは2軍スタートも沖縄2次キャンプからチームに合流、当初、阿部慎之助監督も「刺客」と、し烈な外野手争いに刺激を与える存在としながら、ここ最近のパフォーマンスで、開幕スタメンを狙う「本命」にも浮上しつつある。

 長打力が注目されるが試合展開を見て、しっかり四球を選ぶ、次の塁を果敢に攻める走塁も評価されている。

 同じくセンターの定位置を争うルーキーの佐々木や松原聖弥なども着々とアピールに努める中、オコエは目指す開幕スタメンを勝ち取れるか。今後も注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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