「一抹の期待も持てない」開幕ヒット1本のベテランに猛批判 韓国メディアがド軍の編成に苦言「ほぼ“自動アウト”のレベル」
2025年4月13日(日)11時0分 ココカラネクスト

ドジャースの貴重なユーティリティーとしてマルチに起用されてきたテイラー。(C)Getty Images
ワールドシリーズ連覇に向け、“精鋭軍団”ドジャースの視界は良好だ。開幕から15試合を消化した時点で11勝(4敗)と大きく勝ち越し。ナショナル・リーグ西地区首位のパドレスとは1ゲーム差の3位につけている。
【動画】この打撃を見よ!キム・ヘソンが3Aで巧打シーン
レギュラーシーズンの開幕からまだ2週間足らずだが、安定感の健在ぶりは十分に見て取れる。ワールドチャンピオンの立場の防衛を目指すドジャースは、ライバルが恨めしくも見つめる図抜けたチーム力を発揮していると言っていい。
ただ、開幕から好調を維持するドジャースのチーム編成には思わぬ苦言も飛んでいる。開幕から振るわないベテラン、クリス・テイラーの起用法だ。
これまで内外野を起用にこなすユーティリティー性が重宝されてきたいぶし銀だが、今季は開幕前から成績が低迷。今春のオープン戦で打率.205、0本塁打、OPS.544、三振率39%と精彩を欠く、レギュラーシーズンも現地時間4月11日時点で打率.143(7打数1安打)、3三振、OPS.286とスランプに陥っている。
打率.203、OPS.598に終わった昨季から一向に改善の兆しが見られない34歳の起用に異を唱えるのは、韓国メディアだ。開幕前に、今季からドジャースの一員となった“逸材”キム・ヘソンのマイナースタートに衝撃を受けていた彼らはテイラーの現状に不満を募らせる。
キム・ヘソンの米球界の情報をつぶさに報じている韓国メディア『OSEN』は、深刻な打撃不振に悩むテイラーを「お金や契約が重視されるメジャーリーグとはいえ、いつまで見守る必要があるのか」と糾弾。「このまま不振が続けば、キム・ヘソンにポジションを譲らなければならない」と断じた。
無論、今季のテイラーが得た打撃機会が10打席未満とサンプルは少ない。それでも『OSEN』は「チャンスの少なさを考慮しても、彼の継続性はあまりに悪すぎる」と指摘。さらにシビアな意見を寄せている。
「日本での開幕前には復活の意志を見せたテイラーだが、エキシビションゲームからずっと不調が続いている。開幕後も7打席で3三振を喫し、打てる見込みはない。いくら守備面に価値がある選手であっても、打撃がほぼ“自動アウト”のレベルでは、30代半ばの年齢を考えても復活を期待するのは難しい」
さらに「今のような成績なら長くは待てない。埋没費用として認めなければならない。今のテイラーには他の不振選手と比べても、一抹の期待も持てない」と断じる同メディアは、「もしドジャースがテイラーを諦めるなら、キム・ヘソンに機会が回ってくる可能性が高い」と強調。3Aで中堅手としても起用されている26歳に期待を寄せた。
チームが好調を維持している以上、ドジャースがテイラーをマイナーに落とすようなテコ入れを急ぐとは考えにくい。果たして、メジャー昇格への期待が高まるキム・ヘソンにチャンスが巡ってくる日はいつやってくるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]