【大学野球】 開幕4連敗も東大打線に光明 “VR特訓”で速球派攻略を果たす

2025年4月20日(日)20時23分 スポーツ報知

神宮球場

◆東京六大学野球春季リーグ戦第2週第2日▽明大9—4東大(20日・神宮)

 開幕4連敗となった東大だが、10安打4得点と強力な明大投手陣に食らいついた。

 先発の最速153キロ右腕・高須大雅投手(4年=静岡)からは得点を奪えなかったが、5本の安打を記録。そして、8回から4番手で登板したリーグ屈指の速球派・菱川一輝投手(4年=花巻東)を捉え、4安打で3点を挙げた。

 速いストレートに対しても、タイミング良く強いスイングが出来る。東大の打力向上の裏には何があるのか。この日、4番で2安打1打点と活躍した大原海輝右翼手(4年=県浦和)は、昨春から練習に取り入れているという「VR」の存在を挙げた。

 「速い投手が相手の時は、真っすぐを中心にVRを見て想定できているので、ファーストストライクから積極的にスイングできています」と大原。室内でゴーグルを着け、バットは持たずにタイミングを取る練習を繰り返すことで、ボールの軌道にアジャストできるようになるという。

 VRによる練習は、初見であったり個性の強い投手と対戦する場合も効果を発揮している。開幕週の早大2回戦での相手の先発は、スリークォーターよりやや下から投じる150キロ前後の直球と、大きく曲がる変化球を武器とする田和康投手(4年=早実)だった。「球質が分かったうえで打席に立てる。田和投手の球は独特な軌道ですが、気にすることなく打ちにいけました」と大原。昨秋のリーグ戦で全て救援とはいえ防御率0・96の数字を残した右腕に対し、6安打を放って3点を挙げた。

 リーグ戦は、まだ3カード残されている。悲願の最下位脱出に向けて“VR特訓”で進化する東大打線から目が離せない。

スポーツ報知

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