中日・ボスラーが導いた今季初3連勝&初カード勝ち越し 来日1号V弾で勝率5割復帰
2025年4月21日(月)5時0分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 中日2-0DeNA(2025年4月20日 バンテリンD)
あいさつ代わりの痛快な一発だった。中日の新外国人・ボスラーが本拠地お披露目の一戦で来日初アーチとなる決勝弾。チームを今季初の3連勝と勝率5割復帰に導いた。
「今日のヒーローインタビューは凄くうれしかったし、その後にグラウンドをぐるっと回って見るスタンドも、凄い景色だったよ」
0—0の2回2死無走者、1ボール2ストライクからの5球目、平良の真ん中低めのシンカーを強振し、右翼席へ放り込んだ。右脇腹痛の影響で出遅れ、この日がバンテリンドーム初出場。「初対戦の投手だけど、昨夜も自宅で(平良の)映像を20分くらい見たし、ミーティングでも研究した。ドラゴンズに来て初めての本塁打をバンテリンドームで打つことができて、うれしいね」と振り返った。
開幕から7カード目で今季初の勝ち越しを決めた立役者。井上監督からも「日本になじもうと、郷に入れば郷に従えという精神でチームに解け込んでいる。第一歩を踏み出したような、良い本塁打だった」と称えられた。
指揮官が「勉強熱心」、「真面目」と評価する優良助っ人だ。春季キャンプでは、連日のように内外野でノックを受けるなど全力で白球を追う姿は目立った。来日3年目のカリステに助言を求めるなど、日本野球に適応する準備を進めてきた。
観戦に訪れた愛妻の前で手にした記念球は、米国の自宅に飾る。「球場に来たら、とにかくプロ野球選手らしく、しっかり集中しているよ」とボスラー。課題の得点力不足解消へ、新助っ人砲がチームを上昇気流に乗せる。(湯澤 涼)