初回だけで中日・マラーに30球投げさせた巨人のネバネバ打線

2025年4月23日(水)5時50分 スポーツ報知

6回2死、吉川の満塁一掃適時二塁打で生還した走者を迎える阿部監督(中央、カメラ・今成 良輔)

◆JERA セ・リーグ 巨人8—1中日(22日・東京ドーム)

 巨人打線が束になって中日の先発左腕・マラーを苦しめた。追い込まれてもファウルで粘り、際どいコースを見極めて簡単にアウトにならなかった。泉口、若林の1、2番が連続四球で出塁し、4番・岡本が先制2点適時打を放った初回だけで30球を投げさせた。

 各打者が若いカウントでは積極的に強振しつつ、2ストライク後はコンパクトな打撃に切り替えてメリハリを徹底しているように見えた。亀井打撃コーチが「前回登板のカープ戦ではカープ打線の粘りに苦戦していたので、そこは参考にして相手の嫌がる攻撃をしていきたい」と掲げていた通りだった。

 マラーとは4月1日に敵地バンテリンDで初対戦した際は5回3安打1失点に抑えられたが、97球を投げさせていた。亀井コーチの言う通り、前回登板の15日の広島戦(マツダ)は3回92球7安打6失点。荒れ球の傾向が強いタイプなだけに、強引に大振りにならないことがポイントだった中で、チームとして“ネバネバ攻撃”が実践できたことが勝利につながった。

 阿部監督が「何とか打っていかないといけないのでね。今日はそういう打順を組んだ」と5番・一塁に大城卓、8番・左翼に中山と慣れない守備位置の選手も起用して攻撃的なメンバーを組んだ。マラーは4回90球。2番手・勝野にも2回で53球を投げさせた。この試合、中日投手陣に8回で計179球を投げさせたのは攻撃陣の高い集中力と執念のたまものだった。対照的に巨人の井上は8回107球無四球で14K1失点の快投。投打がガッチリかみ合った快勝だった。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)

スポーツ報知

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