首位キープの巨人、強さの原動力は打線だけじゃない 充実のリリーフ陣が逆転勝利の呼び水に

2025年5月2日(金)16時20分 ココカラネクスト

大勢もしっかり自分の役割をこなしている(C)産経新聞社

 5月1日の広島戦で4-3で勝利した巨人。12回裏に吉川尚輝がライトにサヨナラタイムリースリーベースを放ち、死闘を制した。試合を決めた吉川がヒーローではあることは間違いないが、この試合はリリーフ陣の踏ん張りも光った。

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 先発の田中将大が初回に3失点する苦しい立ち上がり。3回裏に田中に代打が送られ、ブルペンがあわただしくなるが、開幕ローテーション入りを果たしたものの中継ぎに転換した石川達也が2回を無失点で抑えてゲームを落ち着かせる。石川以降も6人の投手がマウンドに上がり、無失点リレーでつなぎ、劇的なサヨナラ劇を呼び込んだ。

 2位の阪神も同日敗戦したことにより、ゲーム差を1.5に広げて首位をがっちりとキープした巨人。打率ランキングのトップ3を吉川尚輝(.319)、甲斐拓也(.310)、岡本和真(.308)の巨人の3人が独占するなど、打線が活発なことが今の順位につけている要因と言える。

 ただ、今の巨人の強みはそれだけではない。1日の試合でも示された通り、巨人のリリーフ陣は安定している。中日から獲得したマルティネスは期待通りの投球を見せ、12試合に登板していまだに失点はない。2023年、2024年と前半戦に離脱していた大勢も今のところ回跨ぎをこなすなど、防御率0.77と安定している。

 昨年の新人王・船迫大雅も11試合に登板して防御率0.93。右打者の被打率は.136と右殺しとして優秀な成績を残している。昨シーズンは防御率8.76と不本意なシーズンだった中川皓太も11試合に登板して防御率0.00と完全復活を果たした。左右の変則投手がブルペンに控えており、リリーフ陣の充実ぶりを強く感じる。

 また、現役ドラフトで加入した田中瑛斗は4月26日の阪神戦で不運なヒットから4失点を喫して防御率4.22と見栄えこそ悪くなったが、12試合に登板して失点したのは2試合だけ。安定した投球を続けている。他にも、石川、ケラー、高梨雄平など実績のある投手が控えており、1日の試合のように序盤に失点しても、そのままズルズルいかずにゲームを立て直して終盤に逆転する試合は増えていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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