ド軍指揮官 山本由伸の6回2死まで無安打の圧巻投球絶賛「ノーヒッター級の内容」次回登板考慮して交代

2025年5月3日(土)12時44分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース2ー1ブレーブス(2025年5月2日 アトランタ)

 ドジャースの山本由伸投手(26)が2日(日本時間3日)、敵地でのブレーブス戦に先発。6回1安打無失点、6奪三振の好投で4勝目を挙げた。防御率は1点台を下回り、0.90で両リーグトップを守った。

 試合後、取材に応じた山本は支配的な投球をしていた日本時代に近いかと問われると「凄くいい感覚で投げられているかなと思いますし、より(日本時代に)近いかなと思います」と振り返った。6回2死まで無安打投球でノーヒットノーランを意識したかと問われると「9イニングまでいくのはなかなか難しいことなので、あまり考えてなかったですね」と正直に明かした。

 デーブ・ロバーツ監督は山本のノーヒットノーランを意識したかと問われると「一瞬だけね。考えかけたらライリーに(二塁打を)打たれてしまった(笑い)。だから、たぶん僕が考えた瞬間に彼もそれを感じ取ったんじゃないかな。今夜の彼はノーヒッター級の内容でした」と絶賛した。その安打がなければ、もっと長いイニングを投げさせたかと問われると「7回まではいったと思います。でもそれ以上はどうかな」と説明。6回、91球で降板させたのは、登板間隔が短くなる次回登板を考慮してかと問われると「いい視点ですね。ええ、その可能性は十分あります。次は通常より1日短い間隔での登板になる予定です」と次回は今季初めて中5日で8日の敵地ダイヤモンドバックス戦で先発することを明かした。

 2回には先頭のマーフィーが放った速度106.4マイル(約171.2キロ)の右肩口へのライナーを直接キャッチ。投直で先頭打者を打ち取り、打球とともにペースをもつかんだ。3回は1死から2者連続三振。4回も1死一塁から2者連続三振。全く付け入るスキを与えず、先発としての責任投球回を投げ切った。6回2死からこの日初安打となる二塁打を許したが、ここまで2四球のオズナを三ゴロに打ち取り、得点は許さなかった。

 7回にイェイツが1点を失ったが、8回をスコットが零封。8回終了時に降雨が強くなり、1時間13分の中断を余儀なくされたが、9回はフィリップスが締めた。リリーフ陣がリードを守り切り、今季2度目の6連勝。今季最長となるビジターでの10連戦を白星からスタートさせた。

 試合前、ナ・リーグの3、4月の月間最優秀選手(MVP)を受賞。日本投手としては5人目、自身初の栄誉だった。試合前の時点で、6試合に登板して3勝2敗、両リーグトップの防御率1・06。抜群の安定感が評価された。

 野茂英雄がドジャースでメジャーデビューしてから、この日で30年。記念すべき日にドジャース先発陣の柱は、持ち味を存分にマウンドで表現した。

スポーツニッポン

「山本由伸」をもっと詳しく

「山本由伸」のニュース

「山本由伸」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ