ド軍指揮官 山本由伸は「スタッフエース」「大一番でも安定して結果を出している。だからこそ本物」

2025年5月3日(土)12時51分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース2ー1ブレーブス(2025年5月2日 アトランタ)

 ドジャースの山本由伸投手(26)が2日(日本時間3日)、敵地でのブレーブス戦に先発。6回1安打無失点、6奪三振の好投で4勝目を挙げた。防御率は1点台を下回り、0.90で両リーグトップを守った。

 試合後、取材に応じた山本は支配的な投球をしていた日本時代に近いかと問われると「凄くいい感覚で投げられているかなと思いますし、より(日本時代に)近いかなと思います」と振り返った。5回まで無安打投球でノーヒットノーランを意識したかと問われると「9イニングまでいくのはなかなか難しいことなので、あまり考えてなかったですね」と正直に明かした。

 デーブ・ロバーツ監督は山本のノーヒットノーランを意識したかと問われると「一瞬だけね。考えかけたらライリーに(二塁打を)打たれてしまった(笑い)。だから、たぶん僕が考えた瞬間に彼もそれを感じ取ったんじゃないかな。今夜の彼はノーヒッター級の内容でした」と絶賛した。その安打がなければ、もっと長いイニングを投げさせたかと問われると「7回まではいったと思います。でもそれ以上はどうかな」と説明。6回、91球で降板させたのは、登板間隔が短くなる次回登板を考慮してかと問われると「いい視点ですね。ええ、その可能性は十分あります。次は通常より1日短い間隔での登板になる予定です」と次回は今季初めて中5日で8日の敵地ダイヤモンドバックス戦で先発することを明かした。

 また、山本に対して毎回このレベルのパフォーマンスを期待するかと問われると「ええ、そう思っていますし、チーム全体がそう感じていると思います。彼は“スタッフエース”としての地位を確立しつつあります。メジャー全体でも、マウンドに上がったら6回は投げて勝つチャンスをつくってくれる、そういう信頼できる投手は限られています。そして、山本は今まさにそのカテゴリーに入ろうとしています」とエース級の投手を指す言葉を用いて称賛した。また、本人も自信を持っているように見えるかと問われると「はい、そう思います。自信というのは、実績がなければ持続しません。そして、山本にはそれだけのパフォーマンスの裏付けがあります。大一番でも安定して結果を出している。だからこそ本物なんです。彼自身もそういう投手だと思っていますよ」と賛辞の言葉が止まらなかった。

 試合前、ナ・リーグの3、4月の月間最優秀選手(MVP)を受賞。日本投手としては5人目、自身初の栄誉だった。試合前の時点で、6試合に登板して3勝2敗、両リーグトップの防御率1・06。抜群の安定感が評価された。

 野茂英雄がドジャースでメジャーデビューしてから、この日で30年。記念すべき日にドジャース先発陣の柱は、持ち味を存分にマウンドで表現した。

スポーツニッポン

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