【DEEP】2階級王者・福田が元フェザー級王者・牛久を退けバンタム級王座初防衛
2025年5月5日(月)22時4分 スポーツニッポン
◇DEEP 125 IMPACT〜DEEPフェザー級GP2025準決勝〜(2025年5月5日 東京・後楽園ホール)
メインのDEEPバンタム級(61.2キロ)タイトルマッチは、フライ級との2階級王者・福田龍彌(32=MIBURO)がDEEP&RIZINの元フェザー級2冠王者・牛久絢太郎(30=アメリカン・トップチーム/K−Clann)を5—0の判定で退け、初防衛に成功した。
福田は昨年、バンタム級に階級を上げ、3試合とも1Rで勝利。公開計量では「牛久選手はガードが固くてKO負けしているイメージがない。チャレンジャーのつもりで仕留めにいく」と気持ちを新たにしていた。
1、2Rはガードを固める挑戦者を崩しきれず、リーチで勝る相手のパンチ、首相撲からの膝などを浴びる場面もあった。だが、ハンターのごとく一撃を狙っている王者は、相手の一瞬の隙を逃さなかった。
最終3R。3分すぎにタックルに来た牛久を逆にひっくり返し、サッカーボールキックからパウンドを浴びせる。いったん立たれたが、左フックで倒すと、踏みつけから覆いかぶさり、足を取られても構わず左肘を打ち下ろした。牛久は側頭部から出血。粘る相手を仕留めきれなかったが、大きなダメージを与えた。
2つのベルトを手にしたリング上では「今回はKOできませんでした。牛久選手は気持ちが強くて“負けへんぞ”という気持ちが見られた」と挑戦者を称えた。そして「いいもん見せられたと思いますが、楽しんでいただけましたか?戦うことで楽しい時間を共有することが生きがい。おもろい試合は提供するので、もう少し稼がせてください。いいオファーを待っています」と訴えた。
U—NEXTなどのライブ配信で解説を務めたDEEPライト級王者・野村駿太(27=BRAVE)は「ヒリヒリした試合を見せてくれる」と王者の戦いぶりを称賛。4日の「RIZIN男祭り」で試合を終えたばかりの伊藤裕樹(27=ネックス)は「最後の最後で獲物を仕留め、刈り切った。恐ろしい。強い」とうなった。
DEEPウェルター級(77.1キロ)タイトルマッチは、プロ7戦目の角野晃平(27=TEAM FAUST)が2R4分44秒、左のキック一発で王者・佐藤洋一郎(39=KATANA GYM)にKO勝ち。第13代王者となった。
DEEPフェザー級(65.7キロ)GP2025準決勝は、高橋遼伍(36=KRAZY BEE)、水野新太(22=フリー)がともに判定5—0で勝ち上がった。