【大学野球】立大、明大との「5転」シーソーゲーム惜敗で勝ち点は2のまま 木村泰雄監督「私の責任」
2025年5月12日(月)21時43分 スポーツ報知
力投する立大の田中優飛投手(カメラ・加藤弘士)
◆東京六大学野球春季リーグ戦 第5週第3日▽明大7−6立大(12日・神宮)
立大は明大との「5転」するシーソーゲームに敗れ、3つめの勝ち点を逃した。
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勝ちたかった。しかしわずかに勝利の女神は微笑まなかった。前日の2回戦で先発し、勝利投手になりながらも4番手で救援し、敗戦投手となったサウスポー・田中優飛(2年=仙台育英)は瞳を潤ませ、悔しさをにじませた。
「最後さえなければ…ベストボールだったんですが、はじき返されました。ベストボールですけど、打たれたのは打たれたので、責任を感じます」
同点の7回。連投の疲れも感じさせず、気迫全開で明大の打者に立ち向かった。スコアボードに0を2つ刻み、迎えた9回。2死三塁から4番の内海優太(3年=広陵)への外角ストレートを中前に運ばれた。この一打で試合は決まった。
木村泰雄監督(64)は惜敗にも、ナインの奮闘をたたえた。「投手陣も野手陣も総力戦。全員で戦い、取られたら取り返す…最後まで明治さんとああいう試合をやれたことは、選手を褒めてあげたい。勝てなかったのは私の責任」。落ち込む田中にも「連投でかなり厳しい状況の中、必死に投げてくれた。最後までよく投げてくれた」とねぎらった。(加藤 弘士)