重岡銀次朗は意識もうろう...救急搬送で会見中止 タドゥランに連敗で世界王座返り咲き失敗

2025年5月24日(土)17時15分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシングIBF世界ミニマム級タイトルマッチ 王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)<12回戦>同級4位重岡銀次朗(ワタナベ)(2025年5月24日 インテックス大阪)

 前IBF世界ミニマム王者で同級4位の・重岡銀次朗(25=ワタナベ)が王者ペドロ・タドゥラン(28=フィリピン)に1—2の判定で敗れ、王座返り咲きに失敗した。連敗の重岡銀は11勝(9KO)2敗1無効試合、初防衛に成功したタドゥランは18勝(13KO)4敗1分け。

 判定負けを告げられ、コーナーに戻った重岡銀は座り込んだまま動けなかった。セコンドについていた兄で前WBC世界ミニマム級王者の優大(27=ワタナベ)の呼びかけにだんだん答えられなくなったため、担架でリング外へ。意識がもうろうとしているため病院へ救急搬送され、試合後会見は中止と主催者が発表した。

 足を使って距離を取り、カウンターを狙う重岡銀に対し、タドゥランが強烈な左ストレートを打ち込む展開。挑戦者がカウンターを決めても王者の前進と手数は衰えず、印象づけるパワフルなパンチを打ち込んだ。ジャッジの採点は2人が115—113、118—110でタドゥラン、1人が115—113で重岡銀を支持した。

 重岡銀は昨年7月、3度目の防衛戦でタドゥランに9回2分50秒TKO負け。アマ時代から継続させていた“生涯無敗”が途切れていた。右眼窩(がんか)底骨折を負わされた因縁の相手へのリベンジに失敗し、窮地に立たされた。

 ▼ワタナベジム・渡辺均会長 銀次朗はいいボクシングをしたけど、相手がよく研究していた。

 ▼ワタナベジム・町田主計トレーナー 銀次朗は判定結果を聞いてから、意識が遠くなっていった。

 ▼ペドロ・タドゥラン 銀次朗は前回とかなり違うスタイルだった。対策しているのはよく分かった。倒そうとしているのは分かったが、怖さはなかった。

スポーツニッポン

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