佐藤輝明の“レフト起用”で広がった選択肢 チャレンジングな“攻撃型オーダー”は覇権奪還への武器になるか

2025年5月27日(火)16時20分 ココカラネクスト

佐藤輝のレフト起用は長いシーズンを戦ううえでプラスになるはずだ(C)産経新聞社

 阪神は5月25日の中日戦に新オーダーで臨み、5-1の快勝を収めた。これまでサードを守っていた佐藤輝明をレフトで起用した藤川球児監督。スタメン発表時に佐藤輝がレフトとして出場することがアナウンスされると、ざわめきが球場だけでなくSNSでも溢れた。

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 佐藤は現在、両リーグトップの12本塁打、34打点をマークするなど打線を牽引している。それだけに守備位置を変更することで打撃面に悪影響が出ないかを心配する阪神ファンの声が試合前に多く寄せられたが、この試合で佐藤輝は猛打賞をマーク。守備位置の変更を感じさせない活躍を見せた。

 そもそも、佐藤輝にレフトを守らせた背景としては、新助っ人のヘルナンデスを起用したかったことが挙げられる。2軍では打率.250、4本塁打とまずまずの成績を残して22日に1軍登録されたヘルナンデスは、昇格してすぐに代打で出場し、来日初安打を記録した。

 24日の試合でも代打で出場してヒットを放ち、打席数は少ないものの打率.500とハイアベレージをマークしている。得点力アップを期待してヘルナンデスをスタメン起用するため、藤川監督は佐藤をレフトでスタメン出場させた背景がある。

 佐藤は3安打を放ち、ヘルナンデスも3打席に立って2塁打を1本放ち、四球を1つ選んだ。藤川監督の大胆に思える采配は、どちらも結果を残しており、うまくハマったと言える。

 もちろん、佐藤輝がプロ入り後にレフトを守ったのはこの試合が初めてであり、後方のボールの追い方などにはまだ危うさを感じる場面も少なくない。

 それでも、得点力アップの選択肢として「佐藤輝の外野起用」というオプションを今の段階で試せていることは、長いシーズンを戦い抜くうえで非常に大きい。加えて、佐藤輝が固定されていたサードというポジションで競争を生み出すこともでき、より打線は活発になっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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