菅野智之は「本物の大リーガーだ」 初対戦で本塁打もヌートバーが絶賛「威力ある」「いいスプリット」

2025年5月28日(水)12時45分 スポーツ報知

◆米大リーグ オリオールズ4—7カージナルス(27日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 カージナルスのL・ヌートバー外野手(27)が27日(日本時間28日)、敵地・オリオールズ戦に「1番・左翼」で先発出場。プレーボール直後の初回に菅野智之投手(35)から右前打を放ち、3試合ぶりの安打とした。

 0—0の初回先頭。カウント3—1から菅野の投じた86・9マイル(約139・9キロ)カットボールが真ん中付近に入ってきたところを見逃さず、ライナー性の打球ではじき返した。その後1死一、三塁からコントレラスの中前適時打で先制のホームを踏んだ。

 さらに1点リードの2回1死一塁では1ボールからの2球目、内角89マイル(約143・2キロ)カットボールにうまく対応し、打球速度105・4マイル(約169・2キロ)、打球角度36度、飛距離388フィート(約118・3メートル)で右中間席への8号2ランとした。

 4回はスプリットで空振り三振を喫したが、菅野との初対戦は3打数2安打2打点でヌートバーに軍配が上がり、菅野は「やっぱりいい打者だなと。コンパクトに打ってきている。ホームランボールも決して甘い球じゃなかった。初めて投げたインコースに対して、パッと反応してくる。いい打者だと思いました」とたたえていた。試合後のヌートバーの一問一答は以下の通り。

—素晴らしい逆転勝利

「いい勝利だった。(一度は逆転されたが)、また反撃できてうれしい。全員が9回まで戦った。皆がいい打席を重ねていた」

—開幕直後は絶好調で、その後相手がアジャストしてきたと感じているか

「多分ね。スカウティングは出るし、いろんな情報を元に投球を組み立てるので。やっぱり、相手がしっかりボールを制球してくると、成功するのは難しくなる。時には自分がどうなってしまったんだと(不安に)思う時もある。常に、正しく自分を把握することは大事だと思う」

—菅野と3打席対戦して

「彼のカッター(カットボール)がすごく動いていた。スライダーっぽいのと、よりカットに近いのと。彼は数種類のカッターがあって、どれが来るのか予想が難しい。4回(第3打席)はフルカウントからスプリットが来て三振してしまった。今日はシンカーも投げてきた。直球はなかったね。でも、彼のボールはすごく良かった。いい打席をつくれたことはラッキーだった。彼のボールは威力がある。本物の大リーガーだ」

—本塁打について、菅野は内角への反応を褒めていた

「時々、自分でも気付かない反応をする。あの時はまさにそうだった。彼はいいスプリットがあるのを知っている。だから、しっかりゾーンを見極めていかなきゃいけない。3打席目に私が餌食にされてしまったようにね。あれはすごくいいスプリットだった。あとでベンチ裏でビデオを見返したら、かなり外角にそれていた。でも、僕の目にはストライクに見えた」

—第1打席でヘルメットに手をやって会釈した。目は合ったか

「一瞬ね。彼も僕を見て(会釈)した。いつも、日本人選手と対戦する時はそうしている。リスペクトを示すためにね。明日、彼と会えることができるのを楽しみにしている。天気があまり良くないけど、機会があることを願っています」

スポーツ報知

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