菅野智之 5回1/3を8安打3失点 粘りの投球で5勝目権利 2戦連続6度目のQSはならずも修正力示す

2025年5月28日(水)9時18分 スポーツニッポン

 ◇インターリーグ オリオールズ—カージナルス(2025年5月28日 ボルチモア)

 オリオールズの菅野智之投手(35)が27日(日本時間28日)、本拠でのカージナルス戦に先発。序盤は制球力に苦しんだが、試合の中で投球を立て直し、5回1/3を投げ、8安打3失点で降板。2戦連続6度目となる、6イニング以上3失点以下のクオリティースタートこそならなかったが、粘りの投球で5勝目の権利を手にして、リリーフ陣にマウンドを託した。

 自らがつくった同点のピンチ。ベンチ最前列で、火消しのために奮闘する仲間を全力で応援した。4—3の6回、先頭のバールソンに二塁打を許し、右飛で二走は三進。菅野はこの時点でマウンドを降りた。2番手の左腕・ソトがゴーマン、ウォーカーを連続空振り三振に仕留め、菅野の勝ち投手の権利を守った。オールドルーキーは気合いを込めた表情で大きく手を叩き、仲間の完璧な投球を称えた。

 立ち上がりは制球力に苦しんだ。先頭のヌートバーに右前打を許すと1死後、ヘレラにも中前打を浴び、一、三塁のピンチ。4番・コントレラスの中前打で先制点を失った。さらに次打者にも安打を許し、1死満塁の局面を迎えた。

 大量失点につながりかねない大ピンチ。しかし百戦錬磨の男は窮地で真価を発揮した。通算346本塁打のアレナドを外角へのスライダーで三飛。続くゴーマンも投ゴロに打ち取り、この回4安打を浴びながらも最少失点でしのいだ。

 初回は何とか乗り切ったが、2回に落とし穴が待っていた。1死一塁、ヌートバーに内角高めのカットボールを右翼席へと運ばれ、痛すぎる追加点を失った。2回までに要した球数は51球。リズムをつかむのに苦労した。

 立ち上がりこそ苦しんだが、経験豊富な右腕は尻上がりに調子を上げた。3回は2死から安打を許したが、わずか6球で無失点。4回は2死からヌートバーを外角へのスプリットで空振り三振にしとめるなど11球で終えた。

 チーム防御率は試合前の時点でリーグ最下位の5.45。ア・リーグ東地区最下位に沈むチームの中でも、菅野は変わらず、持ち味の安定感を発揮してきた。この試合まで10試合に登板し、チームトップタイの4勝、防御率3.07。QSも5度、記録している。

スポーツニッポン

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