巨人が来た!岡本和真 自身初の1試合3発、猛爆の裏にある「昨年の屈辱」

2023年8月7日(月)12時7分 ココカラネクスト

現在ホームランキング独走の30号をマークしている岡本和(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は8月6日の広島戦(マツダスタジアム)に13ー0と大勝、主砲・岡本和真の1試合3発含め、一発攻勢で圧倒、この勝利で3位に浮上した。

 試合前まで今季1勝しかできていなかった鬼門マツダスタジアムの戦いに主将が奮起した。

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 初回二死一塁、大瀬良大地のストレートを完璧に捉えると、左翼席二階に飛び込む特大の先制28号2ランを放った。

 さらに勢いは止まらない。4回にも2打席連続となる、同じく大瀬良から29号ソロを放つと、極めつけは8回だ。直前の打席で中田翔が300号のメモリアルアーチを放った直後の第4打席にも30号ソロを放ち、自身発の1試合3発でチームを勝利に導いた。

 これで6年連続30本塁打を達成、球団では王貞治、松井秀喜に次いで3人目とまた一つ金字塔を打ち立てた。

 BSーTBSで放送された試合後インタビューでは特大の先制2ランに関して「先制点を取りたかったので、いい形で取れてよかったです」と安堵の表情を浮かべた。近年、劣勢が続いているマツダスタジアムの広島戦では先制を許し、そのまま主導権を奪い返せずに敗戦につながることが多かっただけに、貴重な先制弾を放てたことを喜んだ。

 さらに直近5試合で8発とフルスロットルでチームを鼓舞している。この点に関しても「なかなか(この打撃成績は)ないので、切り替えて、1試合、1試合頑張っていきたいなと思います」とあくまで冷静に振り返っていた。

 勢いをつけている主砲の働きには昨シーズンの苦い思い出もある。昨年チームが4位に沈んだ背景には夏場に勝ち星を伸ばせず、勝負どころで落としたことも響いた。特に主砲の岡本和はチャージをかける7、8月に状態が上がらず、一時は4番の座を中田翔に明け渡すなど、もがく日々が続いた。

 迎えた今季は4月から3か月連続して打率3割超えをキープ、しかし7月に入って打率・221と一時調子を落とした。昨年の二の舞となるわけにはいかない、原辰徳監督からも叱咤の声が飛ぶ中、見事期待に応えたというわけだ。

 これでチームは3位に浮上、8ゲーム差で追う阪神と8日からは本拠地東京ドームで3連戦を戦う。この日は岡本和のほかにも、長野久義、中田とベテランにも一発が飛び出したのは良い兆候ともいえる。この勢いのまま、灼熱のGT戦へと突入する。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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