FIA、フェラーリF1の謎のカメラ冷却バックを禁止。違法行為は否定

2018年9月8日(土)10時1分 AUTOSPORT web

 フェラーリがマシンのカメラに走行前に冷却バッグを装着するという行動に注目が集まっていたが、FIAがこれを禁じたことが分かった。


 最近フェラーリが走行前のガレージとグリッドでの準備中に、マシンに装着されたオンボードカメラにドライアイス入りの袋をかぶせる場面が何度か見られている。フェラーリはオンボードカメラの機器を冷やしていると説明したが、他のチームはこのようなことは行っておらず、温度による問題が発生したという話もない。


 そのため、フェラーリはこの冷却バッグを利用してエアボックス内の温度を下げてエンジンパフォーマンスを向上させようとしているとの説、カメラがマシン内を映すのをブロックしているとの説など、さまざまな推測が持ち上がった。


 その後、FIAがイタリアGP前にこの冷却バッグの使用をやめるよう、フェラーリに伝えていたことが分かった。フェラーリはその指示を守ったものの、グリッド上でコクピットの上に傘を差していた。Auto Motor Und Sportは、フェラーリはガレージあるいはグリッドにマシンを置いている際にステアリングのセッティングとディスプレイの表示をライバルチームに見せたくなかったと伝えている。


 FIAのスポークスパーソンは、この件についてフェラーリが違法な行為をしていたことは完全に否定している。


「フェラーリに対し、アイスパックを使用するのをやめるよう依頼した」とスポークスパーソンは認めた。


「主な理由は、FOMが彼らの行動に不満を示したからだ。FIAは、内部ECUの温度の問題をFOMとともに今後も監視していく」


「それ(カメラバッグ)によってテレビでダッシュボードを映すことができず、そのためにさまざまな陰謀説が浮上した。しかし実際はFIAはダッシュボードのソフトウェアについて知るべきすべてのことを把握しており、完全に合法であることも分かっている」     


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