マグロは関係なかった! 魚を運ぶ容器を「トロ箱」と呼ぶ理由
2020年3月8日(日)21時0分 Jタウンネット
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年2月24日放送「仰天コロンブス」のコーナーで、「トロ箱」の語源について調べていました。
市場などでよく見かける、魚を入れる発泡スチロールのことをトロ箱と言いますが、その「トロ」って何のことでしょうか?
魚の「トロ」ではない
石川県漁業協同組合で「おさかなマイスター」の称号をもつ担当者の話によると、「トロ箱」のトロは、「トロール漁」が語源なのだそうです。
トロール漁とは、底引き網漁の一種。たくさんの種類の魚が捕れるので、それを種類別に入れる箱が大量に必要でした。
昭和30年代までは木箱だったのですが、昭和40年代に入ると軽量化のため、発泡スチロールへと変わっていきました。種類によっては、今も木箱を使用しているそうです。
「包装管理士」という資格を持つ方のお話では、発泡スチロールは、軽量かつ強度があり、外気を入れずに冷たく保管できるので、魚との相性はばっちりなのだそうです。
トロ箱を製造している能美市の「手取化成工業」では、魚だけでも50種類、約100種類のトロ箱を作っています。
石川の冬の味覚としてお馴染みのブリ専用のトロ箱もあり、ピーク時には1日1万2000個を出荷します。
また、手取化成工業では、トロ箱を積み上げて保管していますが、大きなトロ箱を20個以上人の手で積み上げて持ち上げているんです。
すごい職人技ですね。
(ライター:りえ160)