レーシングブルズの鍵を握る角田裕毅 米メディアは高く評価するも“堅実さ”が重要と指摘「目標は7位争いに持ち込むこと」
2025年2月5日(水)6時0分 ココカラネクスト
![](https://news.biglobe.ne.jp/sports/0205/8410039399/ckn_8410039399_1_thum800.jpg)
角田はチームのエースとして存在感を示せるか(C)Getty Images
角田裕毅が所属するレーシングブルズは、オフシーズンでも注目を集めるチームの1つだ。昨季終了後よりレッドブルへの昇格を巡って、シートを掴んだリアム・ローソンと角田の名前がメディアを賑わせてきた。また、レーシングブルズに新加入となった20歳のアイザック・ハジャーもグループ内の有望株として、大きな期待が寄せられている。
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今季よりチームはレーシングブルズが新名称となるなど、幾つもの変化とともに2025年シーズンに臨む。かつて、「トロロッソ」としてレッドブル傘下に位置付けられて以降、チームは10シーズン目を迎えことになる。今季も上位進出に挑む戦いが予想される中、海外メディアでもレーシングブルズに対し冷静な視点からの分析が行われている。
米国自動車専門サイト『Autoweek』では、2月3日の特集記事において、レーシングブルズの新シーズンを展望。各ドライバーの特徴やシーズンでの目標などを論じている。
同メディアは、それぞれのドライバーへの印象を綴っており、角田については「パフォーマンスはマシンの戦闘力や限界に左右されてきたが、2022年にピエール・ガスリーが去って以降、チームの柱として最も安定したドライバーとなっている」と高く評価。また、昨年のパフォーマンスについても、「2024年はキャリア最高のシーズンだった」「その成長は称賛に値する」などと振り返っている。
セカンドドライバーとなるハジャーに対しては、「本来もう少し時間をかけてF1デビューする予定だったが、(ダニエル)リカルドと(セルジオ)ペレスの離脱によって一気に昇格。レッドブルの混乱の中、静かにシートを確保した」と下部組織からの抜擢となった経緯を説明。
そしてドライバー2人には他にも、「ツノダとハジャーの両者とも無駄にラジオで主張しがちなタイプなので、無線交信が騒がしくなるのは確実だ」などと見通している。
また、ローラン・メキース代表が率いて2シーズン目であることなどから、「チームはまだ再建の初期段階にある」と指摘。加えて、「2026年のレギュレーション変更に向けて、環境を整え、チーム基盤を固めることが大きな目標となる」と今季の方向性を示している。
さらに、今季の目指すべき順位も予想。「この10年間、チームは6位が2回、7位が4回、8位が2回、9位が2回といった成績を残してきた。これを見れば、レーシングブルズがどのあたりで戦うチームなのかは容易に想像がつく」と論じており、「ここ2年連続で8位に沈んでいることを考えると、今季の目標は7位争いに持ち込むこと。もしそれが達成できれば、成功といえるシーズンになる」などと見解を綴っている。
同メディアは、契約が今季限りとなる日本人ドライバーの動向にも目を向け、「ツノダの去就が大きな焦点」とも見込んでいる。同じく、パートナーとして最終年となるホンダとの関係も含め、コース内外で話題には事欠かないシーズンとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]