オープン戦5連敗の阪神を高木豊氏が考察 「まったく問題ない」としながら「監督も物足りないと感じている」点とは
2024年3月6日(水)11時51分 ココカラネクスト

高木豊氏
昨年の日本一チーム、阪神はここまでオープン戦5連敗となっている。あくまで開幕までの調整段階ながら、連敗が続くことでファンからも心配の声が上がっている。現在の阪神の状況については球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は3月5日に自身のYouTubeチャンネルに「【阪神大丈夫?】オープン戦5連敗も岡田監督は「良かった」発言…その意図は?『唯一心配なのは…』高木豊の見解を語ります!」と題した動画を更新。ここまでのオープン戦の内容を踏まえて開幕に向かうチームを考察している。
【阪神大丈夫?】オープン戦5連敗も岡田監督は「良かった」発言…その意図は?『唯一心配なのは…』高木豊の見解を語ります!
まずオープン戦5連敗には「いいんじゃない?まったく問題ない」とコメント。開幕までの調整段階で、様々なことを試していることを踏まえ、心配することはないとした。
理由としては打ち込まれている投手が一軍当落線上の選手であること、野手においてもレギュラー選手はしっかり自覚を持ってゲームに取り組んでいる様子が感じられることを挙げた。
注目したゲームは5−6と逆転負けを喫した3月3日の日本ハムとのオープン戦だった。
この日「3番・中堅」で先発出場した近本光司は4回無死二、三塁で迎えた打席で相手シフトのスキをついて、セカンドゴロで1点を奪った。この日はヨハン・ミエセスも4回に適時打、6回に犠飛で得点するシーンもあるなど、助っ人においてもそれぞれの役割に応じた働きができていた。
この近本、ミエセスなど主力のプレーについて高木氏も「この打席で何をやればいいかと分かっている選手が多くて。まったく心配いらない」と視界良好とした。
一方で、課題としては若手の突き上げが少ない点をあげた。投手では日本ハムとのオープン戦でも好投した左腕、門別啓人、野手では前川右京が存在感を示しているが、ほかの選手に関しては物足りなさも目立つ。
実際に春季キャンプで岡田彰布監督と会話を交わしたという高木氏も「突き上げという意味では少し物足りないと感じているよ」と指揮官の思いを代弁するシーンもあった。
ただ戦力的には充実しており、レギュラー陣が役割を熟知していることをあげ「大人のチームだから何の心配もない」と繰り返しながら、優勝候補の筆頭に挙げた。
チーム初のリーグ連覇を狙う阪神が今季もペナントレースの中心になるという見方は多い。緻密な計算で知られる岡田監督が果たしてこれから29日の開幕戦までに各自の調整をどのように進めさせていくのかも注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]