阿部巨人はなぜバウアーを攻略できたのか 5回5失点KO「効いた足攻め」「見逃さなかった相手守備のスキ」
2025年4月17日(木)12時21分 ココカラネクスト

バウアーは今季初の巨人戦は5失点KOと打ち込まれた(C)産経新聞社
巨人の完勝となった。
巨人は16日のDeNA戦(東京ドーム)に5ー0と2試合連続の完封勝利で貯金1とした。
【動画】この圧巻のパワー!岡本がバウアーから2打席連続弾を放ったシーン
2年ぶりに日本球界に復帰したサイ・ヤング賞右腕、トレバー・バウアーとの対戦内容が注目を集めたが、立ち上がりを攻め、2点を奪うと、その後は主砲、岡本和真の2打席連続弾と右腕を粉砕。5回5失点KOと今季最初の対戦でまず力を見せつけた。
大きかったのは初回の攻撃にもある。先頭の泉口友汰がしっかり四球を選ぶと続く2番に入る、甲斐拓也は初球を捉えて三遊間を抜けるヒットを放つ。
一走の泉口は左翼を守る筒香嘉智のやや緩慢な動きを目に入れて、三塁を陥れる。バウアーは立ち上がりを攻められ、苦しい投球となる中、無死一、三塁となった場面で好調な吉川尚輝が右前適時打。ここで再び一走の甲斐が、三塁まで激走。再び無死一、三塁の形を作り、続く岡本和真の遊ゴロの間に2点目を奪った。
相手守備のスキもつき、初回は阿部慎之助監督も力を入れる足をからめた攻撃でバウアーを攻略。さらに主砲の岡本が3回一死からスライダーを捉えて4号ソロ、続く5回二死二塁の場面でも真ん中高めの155キロ直球を完ぺきに捉えて、圧巻の2打席連続弾を放った。
投げては好調な先発の山崎伊織が7回5安打10奪三振無失点と圧巻のパフォーマンスで無傷の3勝目を飾った。山崎はこれで開幕から23イニング連続無失点と無双を続ける。開幕投手を務めた戸郷翔征が抹消とスクランブル態勢の中、カード初戦の井上温大、2戦目の山崎と若き投手陣がしっかりチームを守った。
3戦目、17日のゲームは田中将大が今季2試合目の登板となる。強打のDeNA打線にどう向かっていくのかも話題を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]