侍ジャパン・井端監督 WBC派遣容認のドジャーストリオ「当然入ってきてほしい」
2025年4月18日(金)5時10分 スポーツニッポン
NPBエンタープライズは17日、東京ドームで11月15、16日に「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025日本VS韓国」を開催すると発表し、侍ジャパン・井端弘和監督(49)が都内で記者会見に臨んだ。ドジャースのロバーツ監督が大谷の来年3月のWBC出場について容認の姿勢を示したことに感謝し、最強チームを編成する方針を示した。
本番まで1年を切り、世界中でWBCを取り巻く動きが活性化してきた。韓国との強化試合開催の記者会見に向かう直前。井端監督は侍ジャパンに欠かせない大谷に関する出場容認の報道を目にした。
「非常にありがたい話だな、と朝から思った。当然入ってきてほしい選手であるのは間違いない。とにかくケガなく今季を終えて、来年のWBCに来てもらえたらありがたい」
世界一連覇を目指す26年大会。米国代表にはヤンキース・ジャッジらメジャーの有力選手が続々と参戦を表明している。日本も過去最多だった09年の5人からの大幅増が予想され、「当然、米国以外も世界各国がスーパースターをそろえてくると想定している。日本も負けないような選手選考をしていきたい」と思い描いた。
11月6〜12日には国内組の合宿を宮崎で開催することも発表。スポットの強化試合前の合宿は極めて異例だ。WBCで初導入される投球間の時間制限「ピッチクロック」対策などが目的。「メジャー以外の選手がこの1シーズンでどれだけ成長しているか、近くで見られるのは非常に大きい」。大谷らが合流する本番に向けた下地をつくる。
井端監督は2月に渡米してメジャー組とコミュニケーション。選考については「シーズンは一切、邪魔することはない。終わってからと約束した。選手の動向をしっかり見極めていきたい」と今季終了後に決定する方針を示した。再び日本列島を熱狂させる準備を進めていく。(神田 佑)
≪日韓強化試合は初≫日韓の強化試合は初開催。WBCの1次ラウンドで対戦(3月7日、東京ドーム)が決まっており、「ピッチクロック」の採用など本番に準じた規定で行う。日本は本番前最後の海外勢との実戦になる見込みで、「左の中継ぎ」と「長距離砲」を課題に国内組選考の場になる。井端監督は「大会を意識したメンバー選考になる。勝ちにこだわってやっていきたい」と強調。WBC本番に向けてはジャイアンツ・李政厚(イ・ジョンフ)を警戒する選手に挙げた。