巨人の田中将大「思い描いた感じでは球を操れなかった」…2回7安打6失点、日本復帰後最短でマウンド去る

2025年4月18日(金)6時0分 読売新聞

2回2死1、2塁、三森に適時打を打たれた田中将(左は甲斐)(17日)=片岡航希撮影

 DeNA9—1巨人(セ・リーグ=17日)——DeNAは牧の2打席連続適時打や筒香のソロなど、五回までに8点を奪って圧倒した。東は8回無失点で2勝目。巨人の田中将は試合を作れず、移籍後初黒星。

 早すぎる降板だった。巨人の田中将は二回までに7安打6失点と打ち込まれた。日本球界に復帰した2021年以降では最短のイニングでマウンドを去り、「ネガティブな言葉しか出てこない。チームが(2連勝と)いい流れできていた中で、かなり迷惑をかけた」。移籍後初登板初勝利から中13日の調整期間を経て迎えた2度目の先発で、厳しい現実を突きつけられた。

 一回、先頭の梶原に右中間フェンス最上部直撃の二塁打を、三森に内野安打を許し、一死二、三塁から牧に右前へ先制打を運ばれた。ただ、三森、牧には低めに制球したスプリットをうまく拾われた格好で、直球は140キロ台後半をマーク。この回の2点で踏みとどまれば、試合展開は分からなかった。

 しかし、二回は直球の球速も落ち、大きく崩れた。二死二塁から梶原に四球を与えた後、三森にスプリットを中前へ運ばれると、度会、牧と3者連続の適時打を浴び、この回一挙4点を失った。「全体的にコントロール(が悪い)」と顔をしかめた。

 白星を手にした前回登板でも、ボール球が増えてカウントを悪くする場面が目立った。その後のブルペンでの投球練習で打者やカウントを具体的にイメージしながら調整を続けてきたが、この日は「思い描いた感じでは球を操れなかった」。綻びを見せれば、DeNAの強力打線は見逃してはくれない。

 この悔しさを簡単に拭うことはできないだろうが、「引き続き(制球を)良くしていくためにチャレンジし続けないといけない」と言葉を絞り出した。浮き彫りとなった課題を克服し、前に進みたい。(井上雄太)

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