渡辺海「狙ってました」ワンパンチKOで王座返り咲き 7回に石井を左フックで沈める

2025年4月22日(火)22時12分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦12回戦 渡辺海《TKO7回40秒》石井龍誠(2025年4月22日 東京・後楽園ホール)

 同級11位・渡辺海(22=ライオンズ)が同級4位・石井龍誠(28=金子)をレフェリーストップによるTKOで破り、王座に返り咲いた。強打者同士の緊迫した展開が続いたが、7回に初めて接近戦に出た渡辺が、左フック一発で石井をキャンバスに沈めた。

 試合後、「狙ってました」とさわやかな笑顔を見せた。初回から、双方がカウンターで強打を狙う試合になり「石井選手はパンチ力があって怖かった」と言う。「パンチ力勝負なら負けない」と意地もあった。「1回、ガードを固めて接近戦をやってみよう」と前に出た7回に勝負をつけた。

 1月の敗北の教訓が生きた。WBOアジア・パシフィック王者として、日本同級王者・奈良井翼(RK蒲田)とのノンタイトル戦に臨んだが、前に出られずに判定負けし、WBOから王座をはく奪された。「前回の負けが自分を強くしてくれた」。この教訓から、7回に勝負に出た。ベルトを取り戻し「よかったという言葉に尽きる」と話した。

 次戦は、その奈良井か、東洋太平洋同級王者・波田大和(帝拳)との試合を希望する。「防衛戦より、統一戦の方が、お客さんも盛り上がる」。王座はく奪の屈辱からよみがえり、「ワンステップ、レベルアップした」と言う自信が、渡辺の笑顔を晴れやかにした。

スポーツニッポン

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