阪急阪神HD元会長の角和夫氏死去 阪急阪神経営統合を推進 阪神・岡田監督就任を後押し

2025年5月7日(水)11時54分 スポーツニッポン

 阪急阪神ホールディングス(HD)元会長の角和夫(すみ・かずお)氏が4月26日午前1時10分、兵庫県宝塚市の自宅で死去したことが7日、わかった。76歳だった。兵庫県宝塚市出身。葬儀・告別式は親族のみで執り行った。後日、お別れの会を開く。

 1973年、早大政治経済学部を卒業し、阪急電鉄に入社した。鉄道畑を歩み、2003年、54歳で同社社長に就いた。

 06年、村上世彰氏率いる「村上ファンド」による阪神電気鉄道株の買い占めに対し、阪神側の買収防衛役として「ホワイトナイト」に名乗りをあげ、戦後初となる大手私鉄同士の経営統合を実現させた。阪急阪神HD初代社長に就任。17年に会長兼グループ最高経営責任者(CEO)となった。関西経済連合会の副会長なども歴任した。

 22年には早大の後輩でもある岡田彰布氏(現阪神球団オーナー付顧問)の阪神監督復帰を後押し。23年、18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を陰で支えた。

 岡田氏について「安定してペナントレースで優勝に絡めるようなチームにしてほしい、とお願いしました。結果として岡田さんに頼んだのは正解だった」と語っていた。

 23年に宝塚歌劇団の俳優がパワハラを受けて死亡する問題が起き、宝塚音楽学校と宝塚歌劇団の役職を降りた。24年に「健康上の理由」で阪急阪神HD会長を退任した。

スポーツニッポン

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