“制球難”で大乱調を繰り返す藤浪晋太郎 球界OBが「一度、3Aを経験した方がいいかも」と語るわけ

2023年5月10日(水)17時55分 ココカラネクスト

リリーフでも背信投球が続く藤浪。防御率は「13・94」まで悪化している(C)Getty Images

 開幕から1か月が経過したが、アスレチックスの藤浪晋太郎はMLBの舞台で苦戦を強いられている。現地時間5月7日(日本時間8日)、敵地で行われたロイヤルズ戦の7回、藤浪は2番手として救援登板。この回は無失点に切り抜けたものの、8回に相手打線につかまり、3失点を献上した。

【関連記事】DeNAも青ざめる サイ・ヤング賞右腕バウアー 巨人戦で浮き彫りとなった「2つの弱点」

 アスレチックスの開幕先発ローテーション入りを果たし、MLB1年目のシーズンをスタートさせた藤浪。しかし、4試合に先発登板し、QS達成はわずか1試合のみ、いずれも負け投手となるなど、先発で思うような結果が出すことができず、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督は先月24日に藤浪のリリーフ転向を決めた。

 リリーフ転向後も課題の制球難は解消されず、カウントを悪くして甘い球を打ち込まれる場面が目立ち、防御率は「13・94」まで悪化している。

 MLBの舞台で苦戦を強いられている藤浪に打開策はあるのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏が自身のユーチューブチャンネルを更新し、右腕について言及した。

 高木氏は動画内で「藤浪は立て直すために3Aでやってみるものありだと思うけどね」と自身の見解を示した。

 続けて、「2か月間3Aに行って、劇的に投げ方を変えた方がいい。彼は不器用な選手ではないと思う。器用だから(リリースポイントがバラバラでも)ある程度は投げられる。でも、人は1つのことを習得しようとすると、同じ再現性を求める。それができてくると、藤浪が投手として成立すると思う」と話し、投球フォームなどの劇的な“変化”を打開策の1つとして挙げた。

 また、同氏は「藤浪は恵まれてきたと思う。例えば、甲子園で春夏連覇したり、阪神でルーキーの時から騒がれて、勝ち星を順調に積み上げてきたりとか。1回、3Aを見てみるのもいいと思う。2Aでもいい。(3Aにいる)選手たちがどういう思いで野球をやっているのかを知ることが大切」と、マイナーを経験することも“藤浪再生”の打開策として語った。

 早くも正念場を迎えている藤浪。MLBの舞台で復活を遂げることができるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「藤浪晋太郎」をもっと詳しく

「藤浪晋太郎」のニュース

「藤浪晋太郎」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ