阪神悪夢の大逆転負け 7点差守れず痛すぎる敗戦「響いたエラー」「先発乱調」

2024年5月11日(土)19時22分 ココカラネクスト

岡田監督も渋い表情を隠せなかった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神は5月11日のDeNA戦(横浜スタジアム)に9−11と逆転負け。7点リードを守れず細かいミスも響いた。

 完全に勝ちゲームのはずだった。

 序盤は完全に阪神が主導権を握っていた。相手先発のサブマリン右腕の中川颯を打線が攻略、5−2とリードした3回には近本光司がプロ初の6号満塁弾を放つなど、DeNAを突き放す。

【動画】岩崎は8回に筒香に痛恨の決勝弾を浴びた

 3回終了時点で9−2と7点差をつけ、圧勝モードかと思われたが4回だ。先頭の牧秀悟の三塁線への当たりを佐藤輝明が悪送球で出塁を許すと、この回は無死満塁のピンチを招き、京田陽太の一ゴロの間にDeNAが1点を返す。

 すると9−3と6点差をつけた5回に先発の伊藤がDeNA打線につかまる。先頭の蝦名達夫にヒットを許すと、二死一、二塁から佐野恵太に適時打が飛び出し、1点を失う。さらに二死満塁のピンチを迎え、今度は京田にライトに走者一掃となる適時打を浴び、この回一気に4点を失う。

 じりじりと迫るDeNA打線。一方、阪神打線は序盤に大量点を奪ったものの、3回以降は点を奪えず。

 迎えた8回、9ー7と2点差をつけた場面でマウンドにあがったのは左腕、岩崎優だった。一死から四球を与えると続く蝦名にバックスクリーン左へ飛び込む痛恨の同点2ランを浴びる。

 これで9−9とされると尚もDeNA打線の勢いは止まらない。岩崎はさらに筒香嘉智にスライダーを捉えられ、逆転のソロホームランを浴びる。呆然とした表情を見せる左腕。

 岡田彰布監督はここでスイッチを決断したが、さらに代わった岡留英貴が牧秀悟にも左翼へ飛び込むソロを浴びた。本拠地で沸き返るDeNAファンの大歓声とは対照的に、阪神にとっては自慢のリリーフ陣が1イニング3発を浴びる、痛恨の結末となった。

 序盤に味方に大量リードをもらいながら、5回途中7失点KOを食らった左腕、伊藤は今季不安定な投球が続いている。ただ、7点差をつけた4回の先頭で佐藤がおかしたエラーもゲームの流れに影を落とした。大量リードを奪った直後の回とあって、この回スムーズにいっていれば、伊藤も果たして、ここまで大きく崩れたか。

 8回も結果的にミスが響いた。今季はハービー・ゲラとのWストッパーとして安定した成績を残していた岩崎も一死後、不用意な四球を出したことで蝦名に2ランと同点に追いつかれた。さらに筒香にも被弾と悪い流れが断ち切れず、チームにとっても後味の悪い敗戦となった。

 ただ敗れこそしたものの、近本の満塁弾含め、点を奪えるようになってきたことは好材料。手痛い負けを取り返す、各選手の活躍を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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