防御率「0.96」の今永昇太が”球団新記録”の快挙!圧巻のピッチングにアクーニャJr.も賛辞「本当にいいピッチングをする」
2024年5月15日(水)6時0分 ココカラネクスト

勝ち星こそつかなかったものの、今永はブレーブス戦でも抜群の安定感を見せた(C)Getty Images
メジャー8度目の登板は苦しみながらも無失点で乗り切った。
カブスの今永昇太は現地時間5月13日(日本時間14日)、ブレーブス戦に先発し、5回を投げ相手打線を0点に抑えた。四球や安打で毎回のようにランナーを背負いながらあと1本を許さず、ゲーム中盤まで我慢のピッチングを続けた。試合は6回に2点を先制したブレーブスが、そのまま2-0で勝利しており、今永に勝敗はつかなかった。
【動画】初対戦!今永昇太が大谷翔平を空振り三振に切って取るシーン
敵地トゥルイスト・パークでのピッチングとなったこの日、今永は5回で球数は98球を数え、満塁のピンチを招くシーンもあった。それでも毎回となる奪三振8を記録し、初回には四球での出塁となったロナルド・アクーニャJr.を牽制で刺すというマウンドさばきも披露。要所を締める投球で5イニングを投げ切り、強力ブレーブス打線を封じ込めている。
このゲームを終え今永の防御率は再び0点台まで下がり、0.96に。8度目の登板でマークしているこの驚異のスタッツが、歴史上でも記録的な数字であることを、メジャー公式サイト『MLB.com』が指摘している。
試合後に配信となったゲームレポートにおいて、同メディアは今永の現在の防御率について、「アメリカン・リーグとナショナル・リーグの両方で自責点が公式記録となった1913年以降、投手のキャリア最初の8先発(オープン戦を除く)を通じて4番目に低い記録である」と説明。「フェルナンド・バレンズエラ(ドジャース:1981年0.50)、デーブ・フェリス(レッドソックス:1945年0.75)、シスコ・カルロス(ホワイトソックス:1967-68年 0.95)だけである」と両リーグの記録を振り返っている。
さらに、「カブス球団にとって、イマナガの防御率は、1912年(NLが初めて自責点を記録した時)以来、シーズン最初の8先発(救援登板なし)を通して最も低い数字だ」と綴っている。
また、今回のブレーブス戦での内容については、「イマナガの若いメジャー・リーグのキャリアの中で最も難しい挑戦となった」と相手打線に苦戦を強いられたと、同メディアは評している。だがトピックでは、3回に今永に空振り三振に打ち取られているロナルド・アクーニャJr.のコメントも掲載。「本当にいいピッチングをする。彼は素晴らしい投手だ」と昨季のMVPプレーヤーによる、ルーキーを称えた言葉が綴られている。
これで前回のパドレス戦に続き、2試合連続で白星を逃す結果となった今永。だが、その防御率が示すようにピッチングのクオリティ、安定感は現在もメジャー屈指と言えるだろう。カブスの背番号18はマウンド毎に、先発投手としての役割をしっかりと果たし続けている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]