巨人・戸郷翔征「長かった」「やっとぐっすり眠れそう」 甲斐、大城卓、岸田...3捕手に感謝
2025年5月25日(日)18時15分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人5—2ヤクルト(2025年5月25日 東京D)
巨人の戸郷翔征投手(25)が25日のヤクルト戦(東京D)で今季7度目の先発登板。今季初の中4日登板で6回7安打2失点(自責1)と粘投し、昨年9月19日のDeNA戦(東京D)以来248日ぶりとなる待望の今季初勝利をマークした。
ベンチで迎えた勝利の瞬間は表情を変えなかった戸郷だが、隣にいた大勢とハイタッチをかわすとホッとしたように笑顔を見せ、大勢の肩を2度ポンポン。さらに大勢に頭も下げ、バッテリーを組んだ岸田ら野手たちも次々に肩を叩いてねぎらった。
勝利の儀式を終えてお立ち台に上がると、さすがに感無量の表情。上のほうに視線をやりながら「いやぁ〜…長かったですね」と第一声を口にした。
「いやほんとに使ってくれた首脳陣の方にも感謝ですし、ほんとにたくさんの方に支えられてここまで来れたので。最高です!」
阿部慎之助監督(46)から2年連続で開幕投手を任された。だが、開幕から6戦勝ちなし、0勝4敗。一時は2軍落ちも経験した。この日は今季7度目の登板で、1軍復帰後4戦目のマウンド。これまでは初回に失点することが多かったが、2回まで無失点に抑えた。味方打線が2回に3点先取してくれた直後の3回に2失点して1点差にされたが、打線がその裏に2点を取り返して“帳消し”にしてくれると、6回で今季最多の108球を投げ込んだ。
なかなか勝てない間に支えになったものを聞かれると「いやもうファンの方が毎日声援をくれて。頑張ってくれっていう話をたくさんしてくれたので。なんとか期待に応えられて良かったです」とG党に感謝した。
4回6安打3失点(自責2)で4敗目を喫した20日の阪神戦(甲子園)から中4日での登板。体の状態はどうだったのか聞かれると「状態より、なんとか勝ちを付けたいと思いながら。一人だけ開幕してなかったので。あの…。何とか勝てて良かったです」と頬が緩んだ。
「やっとぐっすり眠れそうですし…」としながらも「まだまだね、先は長いので頑張りたいなと思います」と戸郷。
2試合連続でバッテリーを組んだ岸田のリードに助けられたのでは?と聞かれると「いやほんとに、いいリードを前回の試合からしてくれて」としながらも「でも本当にいろんなキャッチャーが座ってくれましたけど、なかなかいいピッチングができなくて。苦労ばっかりかけましたけど、なんとか勝てることができて感謝してます」と岸田だけでなく甲斐、大城卓にも感謝していた。