巨人・大勢 「北陸シリーズ」橙魂ユニで闘志!28日は同じ5勝の山崎と“勝ち頭リレー”だ!

写真を拡大

　それぞれの思いを、地方球場でプレーに込める。プロ野球は27日、3試合が地方開催。「北陸シリーズ」となる2位・巨人は、27日に富山、28日に金沢で0・5ゲーム差の3位・広島と対戦する。昨年12月に能登半島地震の復興支援活動で石川県輪島市を訪れた大勢投手（25）は、勇気を届ける投球に意欲。DeNAは倉敷で阪神戦、西武は前橋で楽天戦に挑む。

　首位・阪神に0・5ゲーム差で迎える2年連続の富山と、4年ぶりとなる金沢での「北陸シリーズ」。闘志を燃やしている男がいる。大勢だ。「なかなかプロ野球を見に行ける機会もないと思うので楽しんでもらいたい。見に来て良かったなと思ってもらえる勝負ができたら」とプレーに思いを込めることを約束した。

　特に昨年の元日に発生した能登半島地震の震源地、石川県での登板には特別な思いがある。昨年12月、被害の大きかった輪島市で行われた復興支援イベントに長野、浅野らと参加。能登空港から会場の輪島中まで向かう車内からの光景に、衝撃を受けていた。崩れかけの家や傾いたままの信号機…。輪島中のプールも地割れしたままになっており「びっくりしたというか。復興って難しいんだなと」と心を痛めた。

　それでも子供たちの元気な姿に「町とのギャップが凄かった。逆にこっちが勇気をもらった」と回想する。試合当日は、震災後に結成され昨年のイベントにも参加した少年野球チーム・輪島フェニックスのメンバーが始球式。輪島市・七尾市・穴水町3つの地域から、チャーターバスで900人を無料招待するなどさまざまな復興応援企画が行われる。「北陸シリーズ」ではオレンジ色の橙魂（とうこん）ユニホームを今季初着用。11年の東日本大震災の支援活動からスタートした特別な戦闘服での一戦でもある。

　28日の先発は、地方球場通算5勝2敗の山崎。大勢とはチームトップの5勝で並ぶ。大勢は「いい姿を見せたいですね」と“勝ち頭リレー”で勇気を与える白星を届ける。（小野寺　大）