【巨人】オドーアにはなくてヘルナンデスにあったもの 12戦連続安打中、6月好調な「.352」 高木豊氏が指摘した 助っ人好調な要因とは
2024年7月2日(火)11時46分 ココカラネクスト

ヘルナンデスがチームで存在感を発揮している(C)産経新聞社
巨人の助っ人、エリエ・ヘルナンデスが堅調な働きを示している。
6月28日の広島戦(東京ドーム)では自らのバットでミスを取り返した。
【助っ人外国人評価】オドーアと違って1番感じる彼の良さは?なぜ活躍できているのか…巨人を救う”ヘルナンデス”について語ります!【プロ野球】
同点の5回2死三塁の場面、三遊間へボテボテのゴロで一塁へ激走、一時勝ち越しとなる適時内野安打をもぎ取った。
この試合では3回1死二、三塁の場面で岡本和真が左翼前に打ち上げた飛球を広島・小園海斗がスライディングで好捕、飛び出していた二走のヘルナンデスは戻り切れず併殺となり、先制の好機を逃していた。
ミスを取り戻すべく、この試合では4打数3安打で来日5度目の猛打賞。翌29日の試合もマルチ安打をマーク、30日も安打を記録し、現在まで12戦連続安打と頼れる助っ人が存在感を示している。
6月の月間打率は脅威の「.352」、東京ドームではすでに3ホーマーも放ち、本拠地の打率「.339」と中軸として、今や欠かせない存在となっている。
交流戦から本格合流したチームに合流した新助っ人に関しては球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は7月1日に自身のYouTubeチャンネルに「【助っ人外国人評価】オドーアと違って1番感じる彼の良さは?なぜ活躍できているのか…巨人を救う"ヘルナンデス"について語ります!【プロ野球】」と題した動画を更新。ヘルナンデスの好調の秘訣を独自の視点で語っている。
まず高木氏はヘルナンデスがここまで日本球界で結果を残していることに関しては「1番感じるのは性格だな 日本に対してリスペクトしているというか、なじもうとしている」とコメント。3Aからシーズン途中に加入し、日本球界を学ぼうと謙虚な姿勢が結果に結びついているとした。
またヘルナンデス加入の前には、チームではメジャーから鳴り物入りで加入したルーグネッド・オドーアが二軍調整を拒否して、開幕直前に退団するという異例の事態もあった。
オドーアとヘルナンデスの違いについても高木氏は考察。
「大きな違いは無駄な時間がなかったということ」とコメント。ヘルナンデスに関しては合流がシーズン中と即実戦だったことで、「結果を出していくしかない そこに集中できたということが1点良かった」と試合でいかにパフォーマンスを残すかに集中できたことが良かったとした。
逆にオドーアは本格稼働する前に帰国となったことには「性格的なもの」もあるとして、日本球界へアジャストするにあたって「ストレスがかかる生活があったのかな」と思いやった。
またヘルナンデスの打撃の特性に関しては「力みがない」ことで常に平常心が保たれ、冷静に打席で投手と向き合えていることで「非常にバランス良くバットが振れている」とした。
交流戦から彗星のごとく現れ、注目のバッターとなっていることで今後、他球団のマークが厳しくなることも予想されるが、この点に関しても「マークは厳しいけど四球とれるから。走力もあるし、非常に(他球団にとっては)やっかいな選手を獲ってきた」と継続したパフォーマンスに太鼓判を押す場面も。右の強打者として、相手の右、左の投手に関わらず、コンスタントに成績を残せていることも起用に安定性をもたらしているとした。
今後の打撃には波があることも予想されるとしながら、「とにかくあせらないこと」と背中を押した高木氏。
走攻守すべてに懸命な姿勢ですでにジャイアンツファンの心もがっちりつかんだ新助っ人。V奪回への使者となれるか、躍動した姿が今後も期待されそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]